私たちは子猫にテイトと名前を付けました。
テイトは幸運のしるし、6本目の指を持つポリダクティルに生まれていました。
24時間体制の看護を始めるとテイトは自分からボトルに手を伸ばし、驚くほどたくさんのミルクを飲みました。
いつもお腹いっぱいにミルクを飲むテイトは順調に体重を増やし始めました。

ところが生後3週を迎えた9月のはじめ、私はテイトの頭の頂上に柔らかいふくらみがあるのに気づきました。

健康診断を受けたテイトに、私は先天的なある病気を疑い獣医神経外科医として名を知られるレッドバンク獣医病院のグラス博士に予約を取りました。
博士の超音波検査を受けたテイトは私が恐れていたとおり、水頭症を抱えていることが分かりました。

母猫のお腹の中にいる子猫の頭蓋骨はまだそれぞれがくっついてはおらず、そのおかげで産道を通ることができます。
柔らかかった頭蓋骨は出産直後からぴったりとくっついて固い頭蓋骨を形成します。
テイトの頭蓋骨は一部がくっついておらず(泉門の一部が開いている)脳脊髄液が溜まり頭頂がわずかに膨らんでいたのです。
検査の結果、頭頂のふくらみにはジェル状の脳脊髄液がかなり溜まっていることが分かりました。
テイトは1度目の小さな手術を受け、溜まっていた水分を取り除きました。

水頭症を抱える猫は大脳が圧迫されるため、殆どの場合様々な症状を引き起こします。
しかし幸いにも、グラス博士はテイトの視力、可動性、聴力、平衡感覚、食欲、心臓機能、肺機能に問題を見つけることはできませんでした。
生後4週を迎えたテイトはすでに430gを越えていました。

博士はテイトの足指を検査したとき、テイトが博士を噛んだと言って笑いました。
その時点で危機的状況ではなかったことで、私たちはグラス博士のアドバイスに従いテイトにとって最善の治療計画を検討する時間を得ることができました。

9月21日、テイトは定期検査の前に博士を訪れなければなりませんでした。
テイトの頭が少し傾いたことに気付き、急いで病院へ向かったのです。
朝一番にグラス博士の診察を受けたテイトは再び水分が溜まっていることを確認しました。
テイトは入院し、脳内の脳脊髄液を減少させ、圧力を軽減することが期待されるという薬剤が使われました。

退院したテイトはすぐに回復し、退院して最初にしたことはたくさん食べることでした。
私たちは遊びが大好きなテイトのために、彼女が十分に満足できるようにプレイルームを用意しました。
頭部への衝撃が起こらないように細心の注意を払ったその部屋で、テイトは走り回って遊びました、
テイトはエネルギーのレベルをコントロールすることができません。
テイトは周囲から『Tigger Tot(猛烈にエネルギッシュなおチビさん)』と呼ばれるほどでした。

10月のはじめ、テイトは発作を起こしグラス博士を訪れました。
博士はテイトの今後を見据え、彼女のような小さな子猫に行ったことのない手術をすると説明しました。
博士は今後手術をせずに余分な水分を排出できるようにテイトに磁気シャントを装着することを決めたのです。
先週の金曜日、テイトの手術は無事に成功し、人間の赤ちゃんに使われるシャントが使用されました。

テイトは術後、有り余る元気さで付き添う私たちと遊びたがっています。
自分でトイレを使い、勿論食欲も旺盛です。
テイトはいつもご機嫌で、自分が命に関わるような苦難と戦ったとは思っていないようです。

生後3ヶ月にも満たない小さなテイトは大きな苦難に持ち前のエネルギッシュさで立ち向かってくれました。
彼女を救うために寄付に応じてくれたたくさんの人達が彼女の成長を楽しみに見守ってくれています。
私たちの目下の悩みは、テイトをできるだけ安静にさせることです。
ベッドの上で仰向けになり楽しそうに両足で遊ぶテイトは今から走り回って遊ぶ日を楽しみにしています。