動物病院へ運ばれた子猫は生後約4週、しかし体重は300gしかなくそれは生後3週の大きさでした。
ほとんど骨と皮だけに痩せているのにお腹だけが膨らんでいる痛々しい姿でした。
ノミに覆われ、脱水とひどい下痢の症状があり、お腹にはたくさんの寄生虫が見つかりました。
止まらない下痢のため肛門の周りが傷ついていました。
さらに低体温に陥っていたため、獣医師はすぐに子猫の体を温めました。
必要な治療をひととおり受けた子猫は体を温められ、少し体力を取り戻すとさかんに鳴き始めました。

子猫には抗生物質が使用され、毎日獣医師の治療を受けましたが容体は安定せず、重度の下痢はまだ続いていました。
小さな子猫にはつきっきりのケアと状態を見守る必要がありました。
しかし、動物病院では子猫のお世話をしながら治療を続けることができませんでした。
するとスタッフのひとり、ナタリーさんが地元の動物保護施設COM(Chatons Orphelins Montréal)に連絡を取り助けを求めました。

その夜、ナタリーさんに連れられて子猫はCOMへ移され、マディと名付けられました。
生後5週を迎えたマディは体重が370gに増えていました。
しかしさらに詳しい検査を受けたマディは信じられない状態だったのです。

マディは動物病院で診断された症状に加えいくつもの健康上の問題が見つかったのです。
マディは口の中に潰瘍がありそれは痛みを伴いました。
さらに上気道感染症の原因となるカリシウィルスが見つかり、尿路感染症を起こして血尿が出ていました。
生後4週ほどの小さな体でどうやって耐えてきたのか、施設の医療チームには想像もできませんでした。

幸運だったのは、動物病院で低体温に陥っていたマディを懸命に温め平熱に戻した獣医師たちの的確な処置があったことでした。
もうひとつ幸いしているのはマディの旺盛な食欲でした。
痛みや不快感があるにもかかわらず、マディは本当に良く食べました。
小さなマディが驚くほど食べるのを見て、保護施設のスタッフ達はとても心強く感じました。

抗生物質での治療はマディの下痢をなかなか止めることができませんでした。
さらに食欲旺盛なマディがいくら食べても、彼女の筋肉は体温を保つためにとても苦労していました。
マディは温熱パッドの上で過ごし、マディはポカポカするマットがとても気に入っていました。
マディの体重は少しずつ増え、450gまで増えていました。

マディがCOMに到着して1週間後、ようやくマディの体重は600gまで増え、女性に保護されたときの2倍になりました。
まだ平均にはとても届きませんが、大きなお腹はいつも満たされています。
体力を取り戻したマディは遊びが大好きで、周囲の人間が何をしているのかにとても興味を持って観察しています。
そして、自分に注目を集めるためにとてもおしゃべりになりました。

いくつもの症状を抱えていたマディはそれぞれが回復に向かい、状態が安定しています。
生後7週を迎えたマディは養育ボランティアにお世話をお願いしています。
マディは自分だけをお世話をしてくれる人がいることをとても喜んでいるようで、ボランティアスタッフへの愛着を感じています。
彼女は人間のママの注意をひとり占めにするために、注目してほしいときははっきりとママを呼ぶのだそうです。

ひとりぼっちで発見されたマディは、信じられないほど多くの問題を抱えながら、決して生き延びることを諦めませんでした。
しかし、あの時女性が救いの手を差し伸べなければ恐らく命を落としていたでしょう。
マディの意志は、女性やナタリーさんのように彼女の運命を大きく動かす心優しい人間たちを引き寄せました。

きっとマディはもうすぐ完全に健康を取り戻し、次のステップを踏むでしょう。
その時までたくさん食べて、思い切り遊んで思い切り甘えてほしいと思っています。