昨年11月、地元のシェルターを訪れたときハンフリーはエドガーという同じ目の異常を持つルームメイトと一緒でした。
シェルターの話では2匹は通りで保護されたときから一緒だったそうです。
年齢も同じ4歳くらいだと言っていました。
エドガーは小眼球症に加え、眼瞼発育不全もあり将来的に両目の手術が必要になるといわれていました。
2匹ともノミに覆われていてとても居心地がいいとは言えない状態でした。
そんな中でハンフリーは初対面の私にすぐに懐いてくれました。

4日後、私はシェルターへ向かいハンフリーを引き取る手続きを済ませ家族に迎えました。

私の家には4匹の猫が暮らしていました。
小眼球症を抱えるハンフリーは視力がほとんどありません。
しかし彼自身は全く気にする様子もなく、ほかの猫たちとほとんど変わりませんでした。
ハンフリーは私たちが彼の視力のことをつい忘れてしまうほど普通に暮らすことができました。
4匹の猫たちの中でもハンフリーを一番歓迎したのがルナでした。
ルナはハンフリーに積極的に近づき、お昼寝をするときはハンフリーのベッドの中で抱き合って眠りました。
ハンフリーは小柄なルナをとても可愛がっていました。

ハンフリーは私たち家族との暮らしにすぐに溶け込み、のびのびと暮らしていました。
私は豊かな表情を見せてくれるハンフリーに幸せを感じる一方でずっと心の中に引っかかっていることがありました。

ハンフリーのルームメイトだったエドガーはどうしているのだろう・・・
私はエドガーのことがずっと気になったまま、決して忘れることができずにいました。
ハンフリーを迎えて7か月が経とうとする2018年6月。
私はエドガーの行方を追うことを決心しました。

シェルターのSNSから辿り、エドガーが同じジョージア州の保護施設に引き取られ、ダンテという名前で目の治療が進められていたことを知りました。
そしてとんでもない事実に気付たのです。
ハンフリーとエドガー(ダンテ)が兄弟だということに7か月前の私は全く気付いていませんでした。
私はすぐに保護施設に連絡を取り、ハンフリーを引き取っていることを伝えました。
すると、保護施設はハンフリーが幸せに暮らしていることをとても喜んでくれ、エドガーとハンフリーの再会の手助けをしてくれると言ったのです。

6月22日、エドガーが私たちの自宅に着くとハンフリーがエドガーの匂いに先に反応しました。
保護施設にいる間、左目を摘出し、右目を残したとはいえハンフリーよりさらに視力を失ったエドガーは初めての環境に戸惑い、ハンフリーに気付いていませんでした。
ハンフリーは少し離れた所からずっとエドガーの傍にくっついていました。

私は視力のほとんどない2匹のために家の一角に2匹が安全に何でもできる場所を作りました。
2匹は近くにあるものをうっすらと見ることができますが、遠くにあるものは視覚的に判別することができません。
その部屋だけは2匹が安全に遊べるように工夫しました。
2匹は7か月もの間離れていたとは思えないほどお互いを気遣い、いつも寄り添って眠りました。
私たちにはハンフリーが自分より視力のないエドガーを常に守っているように見えました。

エドガーはほかの猫たちとも馴染むことができ、ルナはときどきハンフリーとエドガーに囲まれて過ごしています。
一緒に暮らして2か月が経ったとき、私は正式にエドガーを家族に迎えました。
ハンフリーとエドガーはもう離ればなれになることは決してありません。

エドガーが家族に加わったことで、私たちの家はとても賑やかになりました。
食べることが大好きなハンフリーとエドガーは食事のたびに、キッチンで走り回ってふざけながら食事の用意ができるのを待っています。
ハンフリーはエドガーと一緒に暮らすようになって、さらに生き生きと表情を輝かせています。
それはきっとエドガーも同じだろうと私たちは思っています。

私たちはハンフリーとエドガーがほかの猫に比べて人間とのコミュニケーションに優れた一面を持っていると感じています。
彼らは私たちの僅かな心情の変化に敏感に反応します。
私がひとりで落ち込んでいるとハンフリーかエドガーのどちらかが私の部屋を訪れます。
ハンフリーとエドガーは人の心に寄り添うとき、目に見えないものを感じるとき、目を必要としません。
私たちはかけがえのない家族を2匹も迎えることができました。