3年前、プリントショップで働くアデムさんは店の前に姿を見せる1匹の子猫に気付きました。
子猫は片方の耳の形が違っていて、いつも1匹で食べ物を探しながら店の周辺を彷徨っていました。
アデムさんは子猫に食べものを与えるようになりました。

ある日、子猫はアデムさんの後を付いてプリントショップの中に足を踏み入れ、数時間を店の中で過ごすようになりました。
そしてしばらくすると子猫は外へ帰らなくなり、お店のオーナーは子猫をお店で飼うことを決めました。
彼らは子猫にトムと名前を付けました。

トムは一日中、店頭で過ごしています。
たまにお店を訪れるお客さんと遊んだりしていますが、ただ食べてほとんど寝て過ごしています。
だけど人懐っこいトムは、アデムさんにとってもお店を訪れるお客さんたちにとっても次第になくてはならない存在になっていきました。

アデムさんはトムの写真を撮っては売り物のフレームに入れてお店の一番目立つショーウィンドウに飾りました。

そして、つい最近、偶然プリントショップを通りかかったPahtchさんがトムの写真に目を留めトムと出会ったのです。

Pahtchさんのツィートは本人も驚くほどの反響を呼びました。
彼女のツィートは80,000件以上共有されて瞬く間に拡散。
Pahtchさんにはプリントショップがどこにあるのか教えてほしいというコメントがたくさん寄せられました。

中にはトムに会うためにわざわざプリントショップを訪れ、トムの写真を投稿する人も現れました。

海外メディアも反応しました。
メディアの取材を受けたアデムさんは、なぜトムの写真を撮ったのかと尋ねられてこう答えています。
『私たちはトムが大好きだから・・・』

ツィートしたPahtchさんもトムと出会って以来、買い物のルートが変わったと話しています。
『トムのおかげで私もプリントショップの常連になりました。このお店には何度も通いたくなる理由があります。きっとあなたもトムに会えば毎日通ってでも彼と遊びたくなると思うわ。』

さらにトムの写真が欲しいという人が次々に現れ、お店にはトムの写真を購入できないかという問い合わせが後を絶たなくなったそうです。

本人にその気はなかったかもしれませんが、トムは自分を助けてくれたプリントショップに恩返しをしています。

今日もトムはいつもと変わらず、カウンターや椅子の上でお昼寝をしています。
そして、お店を訪れるお客さんたちに撫でてもらっては喉を鳴らしているようです。
トムは自分を助けてくれたアデムさんや可愛がってくれるお客さんや近所の人たちに心から感謝しています。

メディアがトムの記事をこう締めくくっています。
『よくやったね、トム。よくやった!』