日曜日、グリルを使おうと裏庭に出た母はつま先を何かに咬まれて驚きました。
グリルの下を覗くと蛇かと思った犯人は小さな子猫でした。
まだうまく歩くことができないようで足を引きずるように歩いていました。
しかし、掬い上げてよく見ると子猫の後ろ足が膝の部分から大きく内側に向かって曲がっていたのです。
辺りに猫の姿はありませんでした。
子猫はそこに置き去りにされてしまったようでした。

翌日母は助けを求めて地元のシェルターに子猫を連れて行きました。
するとスタッフから信じられない言葉が返ってきました。
子猫はいずれ安楽死になる可能性が高いというのです。
母は彼らに『No』と言い、子猫と一緒に帰宅しました。
私たちは子猫をマーシーと呼び、家族に迎えることにしました。
小さなマーシーは車のドリンクホルダーにすっぽりと収まる大きさでした。

母はマーシーを地元の動物病院へ連れて行き、診察を受けました。
マーシーは生後約2か月。幸いにも先天的な足の異常を除いて健康でした。しかし身体は平均よりもかなり小さめで体重は約130gしかありません。
診察を受けた病院では後ろ足の治療を受けることはできなかったため、母はマーシーのためにどんな病院へ連れて行けばいいかアドバイスを求めてソーシャルメディアに投稿しました。
すると、母の投稿を見た人たちの中に、マーシーを心配してアドバイスや情報を寄せてくれるコミュニティが現れました。
母は寄せられたアドバイスに従い、マーシーの足の骨が固まってしまう前に治療してくれる整形外科医を探そうとしていました。

母は、小さなマーシーのために大きめのタッパーをトイレ代わりに用意してあげました。
マーシーは自分でトイレを使うことができましたが、曲がった後ろ足はどうしても汚れてしまいました。
母はマーシーをたびたびシンクのお風呂に入れなければなりませんでしたがマーシーはあまりお風呂が好きではありませんでした。

マーシーはよく食べよく遊び小さな体にはたっぷりのエネルギーが詰まっていました。
だけどマーシーの成長はとてもゆっくりでした。
マーシーと暮らし始めて1か月余りが過ぎた頃、生後3か月のマーシーの体重はまだ1ポンド(453g)にも達していませんでした。
ちょうどその頃、懸命に整形外科医を探していた母はブラフ市のフィッシャー獣医師を見つけました。
マーシーを診察した彼は、マーシーが手術に耐えられる体力を蓄えるには彼女の成長を待たなければならないと言いました。
そしてフィッシャー獣医師はこう付け加えたのです。
『たしかにマーシーは長い道のりを歩んでいるけれど、私は彼女を助けることを今から楽しみにしていますよ。』

フィッシャー獣医師に出会えたことで、私たちは大きな希望を見つけることができました。

母はマーシーの後ろ足が曲がったり固くなったりしないように後ろ足をできるだけ伸ばした状態で過ごせるように色々と試してきました。
そして母は獣医師に言われたように毎日マーシーの後ろ足を伸ばしてストレッチをしています。

マーシー自身はきっと脚のことなど全く気にしていないでしょう。
マーシーの曲がった後ろ脚はかかとを付くことができません。
マーシーは膝をかかとのように使って動き部屋中を走り回って遊びます。
犬のエルヴィスは小さなマーシーと初めて会ったときからとても可愛がっています。
マーシーは私たち家族に愛され、いつも注目を集める存在になっています。

ゆっくりと体重を増やしているマーシーは8か月を迎える頃に手術を受ける予定です。
小さなマーシーは決して彼女を諦めない母との出会いで大きく運命を変えました。
マーシーはまだ成長の真只中にあり、彼女の未来は可能性に溢れています。
私たちはマーシーの人生に関わることができたことを幸運に思っています。