2匹ともとても小食でしたが、生後9日のマゼンダは3日後にはドライフードを食べ始めました。
一方のシェリーはまだ目が開き始めていましたが、少し混乱しているようでした。
シェリーはなかなかミルクを飲もうとしなかったためシリンジで根気よく飲ませなければなりませんでした。
2~3日すると、ようやく食欲が出て来てシェリーはお腹いっぱいに飲むようになりました。

新生児の子猫は免疫システムが弱いため、特定の病気から命を守るために母乳を必要とします。
シェリーは母乳をあまり与えられなかった可能性が高く、生き延びるためにギリギリのところで保護されていました。
シェリーには人間のお世話が不可欠でした。

小食だったシェリーはまだ平均よりも小さめでしたが、少しずつミルクを飲む量を増やすことができました。
シェリーはひとりにされることをとても嫌がり、私が傍にいないと鳴いて呼ぶようになりました。

私はシェリーの目が開いたとき、彼女のちょっと心細そうなまなざしに心を奪われてしまいました。
シェリーは私の声がするとひっきりなしに鳴いて呼びました。
当時の私はシェリーやマゼンダだけでなく数匹の子猫たちのお世話をしていましたが、シェリーの目に見詰められるとついつい彼女に時間をかけてしまいそうになりました。

シェリーはミルクをたくさん飲むようになり、食事の後の彼女はお腹がパンパンに丸く膨らみました。
2週間後、歩きはじめたシェリーは私の後をどこまでもついてくるようになり、彼女はその冒険が大好きでした。
そしてこの頃のシェリーのブームは私のつま先の匂いをかぐというちょっと変わったものでした。
数日後、シェリーは初めて自分でトイレを使いました。

順調に成長するシェリーは離乳を迎えました。
活発に他の子猫たちとも遊ぶシェリーでしたが、彼女はまだ私に執着し私はシェリーのまなざしと鳴き声に抵抗できませんでした。
両手で包めるほど小さかったシェリーも心配した免疫力に問題は無く、健康に成長することができました。

生後2か月を迎えたシェリーは新しい家族を探す準備が整いました。
SNSで、私の自宅に到着したときからシェリーの成長を見守り、シェリーに心を奪われていた家族が居ました。
家族もまた、シェリーのまなざしに一目惚れをしたそうです。
シェリーは夏の終わりに新しい家族のもとへ旅立って行きました。

シェリーは永遠の家でワッフルと新しい名前を付けてもらいました。
ワッフルは2匹の猫たち(マシュマロとロバート)の歓迎を受け、早速一緒にヤンチャをして楽しんでいるようです。

母猫に見捨てられてしまったシェリーは、誰よりも愛情を欲しがっていつも私を鳴いて呼んでいました。
シェリーはずっとママを探していたのかもしれません。
永遠の家へ迎えられたシェリーは、家族の愛に包まれて生き生きとしたまなざしをしています。