セーフティ・ヘヴン・ペット・サンクチュアリーでは特別なニーズを必要とする猫たちがケージを使わない環境で暮らしています。
テリーが最初に施設を訪れたのは2016年でした。
彼はときどき施設を訪れて猫たちとふれあっていました。
その後施設が今の場所に移転し、テリーがスペイン語講師の職を退いたことで彼の訪問は頻度を増していきました

テリーは地元の別の施設でボランティアを始め、半年前にこの施設のボランティアに加わりました。
彼は自己紹介でこう言いました。
『猫にブラシをかけてあげたい。』
特別なケアを必要とする猫たちに同じ地域に住む猫好きとして何か力になりたい、彼はそう考えこの施設へ来たのです。

そして今、テリーは月曜日から土曜日まで施設へ足を運び、猫たちに食事を用意したり遊び相手になったり、そして最も重要な彼の仕事ブラッシングをしています。

テリーは施設に来ると、すべての猫たちにブラシをかけます。
不思議なことにテリーはどんな問題を抱えた猫でもリラックスさせることができました。
そして彼はすべての猫の好き嫌いを把握してしまいました。

テリーは殆どの日、ブラッシングの途中で猫と寄り添ってうたた寝をしてしまいます。
目を覚ましたテリーは、再び猫たちのブラッシングを始めます。
勿論私たち施設のスタッフはそれを知っていますし、猫たちにとってテリーと抱き合う時間がとても重要で、必要だということも知っています。

施設の創設者エリザベス・フェルトハウゼンは、テリーのブラッシングが問題を抱える猫たちの社会化に役立っていると考えています。
テリーの最近のお気に入りはバックボーンという猫で一番多くの時間をテリーと一緒に過しています。
バックボーンはとても繊細で些細なことで不安を感じてしまいます。
彼はすぐに家具の下に隠れてしまうのです。
バックボーンと彼の親友シェーンはすぐに身を潜めてしまうために、訪問者が居ても彼らがそこにいることすら気付いてもらえませんでした。
でも、テリーは彼らと一緒に過し彼らに愛される存在であることを感じさせてくれています。

猫たちだけではありません。
テリーと猫たちが眠る姿はエリザベスとスタッフたちの心を奪い、私たちは彼らの写真を撮ってはシェアしていました。
それは私たちの楽しみになっていたのです。

数日前、エリザベスがテリーと猫の写真を施設のSNSに投稿しました。
すると誰も予想もしない大きな反響を呼んだのです。

写真は10,000を超えるシェアと、40,000件以上のコメントを集めどんどんその数を増やし続けました。
毎秒1,000人近くのアクセスに施設のサーバーが一時停止する事態に陥りました。
メディアの反応も加わった結果、驚くことに施設にはわずか2日間で20,000$を超える寄付が寄せられたのです。

テリーは「the Cat Grandpa(猫のお爺ちゃん)」と呼ばれ、彼らの写真は瞬く間に世界中の数10万人の人の心を掴んでしまいました。
この状況を一番驚いているのはテリーです。
彼はこう話しています。
『私は猫が大好きです。
今はペットを飼っていませんが昔はずっと猫を飼っていました。
施設の猫たちはいろんな意味で昔飼っていた猫たちを思い出させてくれます。
確かにうたた寝はしますが、こんなに話題になるとは思いもしませんでした。
でも猫のおじいちゃんとはいいネーミングだ。』

今日も彼はブラッシングの途中でひと休みしています。