私たちはキャットと名前を付けました。
キャットは時間をかけて私たちとの暮らしになれ、私たちとのペットとも友情を築いていきました。私達に息子が生まれた時、キャットも息子の誕生を喜んでくれました。キャットは私たち家族の一員としてなくてはならない存在となり、やがて彼は自信に満ち生き生きと暮らしていました。
キャットに必要なのは愛情だと感じたことは間違っていませんでした。

キャットは庭を歩き回り、近所を少し探検するのがお気に入りになりました。
ある日、いつものように探検に出かけったキャットを呼んだとき、彼はいつまでたっても帰りませんでした。
私たちは近所を探し回りましたがキャットを見つけることができませんでした。
心配になった私はすぐに迷子のペット情報を発信しているSNSを運営する女性に連絡を取り、キャットの情報を共有してもらうようにお願いしました。

私と夫はありとあらゆる方法でキャットを見つけようとしました。
近所でチラシを配り、いたるところにポスターを貼らせてもらい、街のいくつかの場所に小さな避難所を作って友人たちにチェックしてもらうよう頼みました。私たちは毎晩キャットの名前を呼びながら近所を探し回り、キャットが匂いを頼りに帰るかもしれないと家の外には彼のトイレとキャットフードを置きました。
しかしどうしてもキャットを見つけることはできませんでした。
1週間が1年になり、私の心の傷は大きくなっていくばかりで次第に希望を失い始めていました。

キャットが行方不明になって536日後。
私は思いがけないメッセージを受けとりました。動物管理局のボイスメッセージでキャットが見つかったというのです。
私は間違いだと思いました。しかし、制限速度ギリギリで車を走らせ、涙をこらえながらドアを通り抜けました。

ある男性が1年間食べものを与えていた猫が居て彼は首輪をした猫を捨てられた野良猫だと思っていたそうです。交通事故に遭い助かった野良猫を動物管理局に連絡してマイクロチップをスキャンしたところキャットのデータが読み取られたというのです。

私はすぐにその男性と連絡を取り、彼の家まで車を走らせました。
猫はポーチに座っておやつを食べていました。
私はキャットをびっくりさせないように階段に座りました。するとキャットは私の膝の上に立って鳴きました。
私は車に向かって歩き始め、個性的な声を持った夫が男性と話をしていました。キャットは思ったより大きな声で鳴いてとても長い頭突きをしました。
536日の空白の時間が無くなるかのように私の欠けていた心が元に戻っていきました。

男性が暮らしていた場所は私たちの自宅から3kmと離れておらず、私たちが週に3~4回訪れる公園から2ブロックのところでした。
幸いキャットのケガは軽いもので済んでいました。

家に戻ったキャットはペットたちと挨拶を交わし、何事もなかったかのように元の状態に戻っていきました。
私たちはできるだけ多くの時間をキャットと過ごし、キャットが帰宅したことを心から感謝しました。

私たちのストーリーが行方不明になったペットの帰りを待つ人に希望を与えてくれることを願います。
知らずに迷子のペットのお世話をしている人たちがマイクロチップをスキャンしてくれたら、帰りを待つ家族のもとへ1匹でも多く帰りつき私たちと同じように幸せな再会を果たせるでしょう。
決して諦めないで。ペットは私たちが思う以上に家族のことを想っています。