自分でも驚いてしまったアッシュは茂みの中へ走って行ってしまいました。マシューは必死になってアッシュを探し回りましたが、どうしても見つけることができませんでした。
仕事に戻らなくてはならなかったマシューはその後の数か月、何度もルートを変更してアッシュが居なくなった場所へ戻り探し続けていました。

11月のはじめ、友人たちとニューヨーク州へ向かっていたキンバリーはオハイオ州のバス停で1匹の猫と出会いました。草むらの中から現れたとき、寒さのために猫は冷たい地面に足を付けないようにしていました。
周囲に猫のことを知る人は見つからず、寒さの中に残していくことができなかった彼女は、猫をスモーキーと呼び車に乗せて地元の動物保護施設ロリポップファームに助けを求めました。

ロリポップファームに到着したスモーキーはとても痩せていて医療チームの治療を受けなければなりませんでした。確認のためにマイクロチップをスキャンしたとき、スモーキーの飼い主が約2,400kmも離れたテキサス州に住んでいることが分かりました。
スモーキーこそ、マシューが探しているアッシュだったのです。
私たちはすぐにマシューに連絡を取りました。

ずっとアッシュのことを考えていたマシューは遠く離れたニューヨーク州でアッシュが治療を受けていると聞きとてもショックを受けていました。
連絡を受けたときアーカンソー州にいたマシューは、運転スケジュールを調整してペンシルバニアとニューヨークに向かって走り始めました。
アッシュがロリポップファームに到着して10日後、マシューのトレーラーが到着しました。

スモーキー(アッシュ)の飼い主が見つかったことを伝えると、キンバリーとその友人たちもとても喜んで彼らの再会を祝福しに来てくれました。
彼女たちが見守る中、アッシュを抱きしめるマシューの目に涙が光っていました。
『これは私のクリスマスの奇跡です。』

アッシュはニューヨークに到着するまでずっとキンバリーの膝の上に抱きしめられていたそうです。
キンバリーは彼らの再会に大喜びでした。

『キンバリーさん達がアッシュの命を救ってくれ、マイクロチップが彼を家に連れて帰ってくれました。』
マシューはアッシュを救ったすべての人たちに深く感謝していました。

マシューに抱かれたアッシュが18輪のトレーラーに近付いたとき、アッシュは慣れた様子でシートに跳び上がりました。

マシューとアッシュは再び旅の暮らしに戻っています。
マシューは以前にもましてアッシュとの絆が深まったと話しています。