最初に見つけた子猫は右目に思い感染症を患いよく見えないようでした。恐らく食べ物を探すこともできなかったのでしょう。ボランティアは痩せて小さな体の子猫を保護しました。
その後、私たちはほかの猫がいないか周辺を探し、茂みの中で4匹の子猫を見つけることができました。
診察を受けた子猫たちは上気道感染症と寄生虫の薬を処方されました。
最初に保護し、後にエベと名付けた子猫の右目は潰瘍化していたため成長を待って取り除く必要があると言われました。

子猫たちは養育ボランティアの家でお世話をすることになり、快適な家の中で落ち着いた子猫たちは少し元気を取り戻していました。
5匹の子猫たちには母猫の愛情と温もりが必要でした。私たちは子猫たちの養育を助けてくれているハーローというシニア猫を紹介しました。

ハーローは身勝手な人間から受けたネグレクトのために多くの健康上の問題を抱えた状態で保護されました。FIV(猫免疫不全ウィルス感染症)に陽性のハーローは回復に苦労し今も食事療法を続けています。人間に深く心を傷つけられたにも拘らず、ずっと喉を鳴らして愛情を示すハーローは瞬く間に私たちの心を奪いました。元気を取り戻したハーローの周囲には子猫や若い猫が自然と集まるようになりました。このときハーローは新しい人生で最初の喜びを見つけました。間もなくしてハーローは特に愛情を必要とする孤児の養育で私たちを支える存在になったのです。

ハーローはすぐに子猫たちの身体をきれいにし始めました。すると、ベッドに横になったハーローのフワフワのお腹の前に子猫たちが並んで顔をうずめました。オスのハーローにミルクはありませんが、ハーローは全く気にする様子もなく、子猫たちはハーローの温もりに包まれていました。
ハーローの温もりはすぐにエベに大きな違いを生みました。エベはほかの子猫たちが遊んでいる間もハーローの傍から離れようとしませんでした。彼女はミルクに浸したフードが気に入り回復に向かい始めました。

同じ頃、外で発見された子猫の兄妹がやってきました。特に衰弱の激しかったオスの子猫は、重度の貧血と寄生虫のため残念ながら助けることができませんでした。妹ライラックはずっと弟を抱きしめていて、お別れをした後1日中鳴き続けていました。
ライラックを見つけたハーローはすぐに彼女を抱きしめ寄り添ってくれました。
ハーローの温かさと大きなゴロゴロという喉の音がライラックを落ち着かせ、彼女はやっと鳴くのを止めました。

生き延びたとはいえ不安定だったライラックはなかなか食べようとはせず、私たちは強制的に注射器で栄養食と水分を与え投薬を続けました。
一度は体重が減少し、極度の脱水状態に陥り入院して治療を受けなければなりませんでした。
退院したライラックはハーローに抱きしめられ、1週間後には自分で食べるようになり食欲が安定し始めました。
口の周りにキャットフードを付けたライラックに寄り添うハーローはとても誇らしそうでした。

数か月前、ボランティアの少年が保護した孤児の小さな子猫が居ました。ビンキーと名付けられた子猫は目に重い感染症を患っていて私たちは彼女が目を失うのではとずいぶん心配しました。
コロニーでボランティアに保護された孤児の子猫、モチはビンキーとここで出会い固い絆を築きました。
2匹はハーローの腕の中で一緒に大きくなり、先週新しい家へ一緒に旅立つことができました。
愛情を必要としていた親のいない彼女たちにずっと寄り添ってくれたのがハーローでした。

次から次へ厳しい外の暮らしから救われた子猫たちがやってくるたびに、ハーローは両手を広げて愛情を注いでくれています。

ハーローが居るところには彼の温もりを最も必要とする子猫が傍にいます。
子猫たちが希望と元気を取り戻していく姿にハーローは誇りを持ち幸せを感じています。