ロブはすぐに私たちに助けを求め、私たちは猫を獣医師のもとへ連れて行きました。
傷口を何度も洗浄し、ウジ虫を取り除き、最も深い傷口は何度も繰り返し洗浄されました。熱を抑え、感染症を防ぐための抗生物質がうたれ数日分の鎮痛剤が処方されました。骨折はないようですが、獣医師は傷の中に異物が残っていないかを確認することができなかったため傷口に包帯を巻くことができませんでした。

野良猫は生後数か月のメス、私たちはカービーと名前を付けました。
カービーの傷口は12時間ごとにきれいにし、できるだけ無菌の状態を保ちながら3~4日ごとに通院しなければなりませんでした。
カービーは大きな目をさらに大きく見開いて私達を怖がっていました。しかし、カービーは人間の助けが必要だと分かっているのか抵抗はしませんでした。私たちがカービーを抱くと彼女の身体が震えているのを感じました。

数日後カービーはリラックスし始め私たちと過ごす時間を楽しめるようになっていきました。最も深い傷口も回復に向かい始めました。私たちは傷口を清潔に保ち、できるだけカービーが足に体重をかけないように注意を払いました。
カービーを抱き上げたとき日ごとに体が楽になっていくのを感じることができました。
カービーは人間への信頼と自分を癒しているのが愛情だと言うことを学んでいました。

10日後、カービーが歩く状態をチェックしたとき、足に体重をかけるのがずっと楽になっているようでした。
カービーは途中で立ち止まり、私を見上げると前足を私の方に挙げ、抱っこしてほしいと甘えました。歩くのもいいけど抱っこされているのが好きだったのです。
彼女は大きな目と殆ど声を出さないニャーで私たちを見上げます。私達はすっかりカービーに心を奪われてしまいました。

20日後、カービーの足は獣医師に回復が確認され、避妊治療と予防接種を受けることができました。
カービーは次のステップへ進み、私は彼女にさよならを言う準備をしなければなりませんでした。
通りには助けの必要な猫が待っていることも、カービーにはふさわしい家が必要なことも分かっていましたが、彼女の脚がほとんど完治していても、まだカービーを見守る必要があると誰かが言ってくれればいいのに…私は心の中でそう思っていました。

11月の終わりにカービーは猫の姉、ポッピが待つ新しい家へ旅立って行きました。
はじめの数週間、彼女は自分の部屋で過ごしました。
新しいママはポッピとカービーをゆっくりと時間をかけて紹介しました。しかし、ドアの下から気配を感じたカービーは自分の部屋から早く出たかったようです。
ポッピは元気なカービーに戸惑ったようですが、次第にいい遊び相手になったようです。

2018年4月、通りで保護したライオネルという子猫が居ました。
厳しい外の世界で強く生きていたライオネルは、その後私たちと厚い信頼関係を結び素晴らしいママのもとへ旅立ちました。しかし、間もなく彼は突然虹の橋を渡っていきました。
FIP(猫伝染性腹膜炎)に起因すると思われる脳梗塞が示唆されました。1年にも満たない短い生涯でした。

私たちはライオネルのような子猫を増やさないために基金を立ち上げ、認定ボランティアに無償でトラップを貸し出す活動を始めました。

ロブは基金のトラップを最初に利用したボランティアで、そのトラップで保護されたのがカービーでした。
そしてカービーとライオネルはとてもよく似た外見をしていました。

カービーと同じ時期、私たちのところには助けの必要な猫たちが次々に現れていました。
カービーは彼女にふさわしい人生を送るために一時的に私たちのもとへ立ち寄ったのです。私たちはカービーのチャンスを活かし、彼女を迎える家族に幸せを届けることができました。
その役目は私たちの心を満たしてくれます。