子猫は前足が全く機能していませんでした。獣医師は子猫の状態をスイマー症候群という非常に珍しい運動機能の発達障害だと診断しました。
子猫はまだ小さく柔軟だったので、治療や訓練によっては歩けるようになるかもしれません。私たちは獣医師の指導に従って治療を始めました。

私たちは子猫にリトルマーメードⅡのキャラクターからメロディと名前を付けました。
メロディの前脚には伸縮性のある絆創膏が巻かれ、前足がお腹の下できちんと体を支えられるように中央部分が繋がれました。
毎日脚力を強化する運動とストレッチが施され、歩行訓練を繰り返しました。

メロディが元気を取り戻し始めたとき、彼女はヘザーの自宅で暮らし始めました。ヘザーの14歳の娘キーリーも母と一緒にボランティアとして活動しています。
最初のうちメロディは少しスパイシーだったようですが長くは続きませんでした。
メロディの絆創膏は3日おきに取り替えられ、毎日の訓練とストレッチは彼女の足を強くしていきました。

ヘザーの家で暮らし始めて数日後の夜、ヘザーとキーリーが養育部屋のメロディの様子を見に行ったときのことです。
彼女たちはメロディがキャットハウスで遊ぶ姿を見て嬉しい驚きを覚えました。メロディはルームメイトの子猫たちと部屋中を駆け回り、跳ねたり遊んだりしていました。
最初は怖がって部屋の隅にうずくまっていたメロディの足は訓練の効果が現れてきました。

その後もメロディの前脚の状態は順調でした。
メロディは部屋の中を探検して回り、回復は加速していきました。
数週間後、メロディの左足は殆ど完治したようです。彼女の右足は少し外を向いていますが、日常生活には全く問題はありません。むしろ、立ち止まるとポーズをとったように愛らしく見えます。

そしてついにメリディは絆創膏を必要としなくなりました。
トイレを上手に使い、走ったり遊んだりほかの子猫に全く引けを取らなくなっています。
彼女の回復ぶりは私たちの期待以上、メロディは小さな奇跡を起こしました。

もし、発見されることがなかったらメロディが生き延びるのは難しかったかもしれません。
心優しい人に通りから救助されチャンスをつかんだメロディは小さな奇跡を産みました。
小さなメロディが起こした奇跡は子猫の未来を切望するふたりのママの愛情の賜物でもあります。
私たちはメロディの成長が楽しみでなりません。