マウスは通りから救助されましたがとてもシャイな性格な上に全てを怖がっていました。さらにシェルターのケージは彼の大きなストレスの原因になっていました。
私はマウスにより良いチャンスを与えるために引き取ることにしました。
しばらくの間、マウスは養育ボランティアの家で鳴き続けひとりでいることができませんでした。
シェエルターで暮らしていたときの友だちと離れ離れになったこともマウスの心が癒されない原因ではないか、私たちはそう考えていました。

3月の下旬、1匹の子猫が通りで救出されたと連絡を受けました。子猫は一緒に育てる友だちが必要でした。私はすぐにマウスのことが思い浮かびました。
セゾンと名付けられたメスの子猫は生後約6週、マウスは生後約7か月を迎えていました。
セゾンはとても活発で社交的、自信に満ちて遊び心がありました。
彼女は養育ボラのティアにもすぐに懐き、初めての部屋でもすぐに走り回り始めました。

2匹を紹介したときマウスは一瞬で衝撃を受けました。友達を欲しがっていたマウスは小さなセゾンに一目惚れしたのです。
方やセゾンはどこへ行っても自分を追いかけてくるマウスに最初はためらっていました。しかし、マウスはどうしてもセゾンと友達になりたくて彼女から離れようとしませんでした。

その夜、いつもは注目を集めるために鳴いていたマウスは鳴きませんでした。彼はセゾンの傍で寛ぎ、セゾンの体をきれいにしたり、抱きしめたり新しい妹のようなセゾンにすっかり魅了されていました。

すぐにマウスに変化が現れました。
常にセゾンの傍で過ごすうちに、それまで遊ぶことのなかったマウスが遊び始めたのです。それから数日後セゾンがマウスを受け入れ、それ以来セゾンはマウスの影のようにくっついているようになりました。
セゾンはマウスから遊び心と暮らしを楽しむことを引き出してくれたのです。
マウスは次第に自信を取り戻していきました。

セゾンがマウスの尻尾で乱暴に遊んでも彼は気にせず喉をゴロゴロと鳴らし続けていました。
2匹はお互いに決して離れることはなく、セゾンは自信がないときマウスを見てお手本にするようになっていました。セゾンにとってマウスは頼りになる兄のような存在でした。
マウスは自身に満ち、しっぽを高く上げて歩くようになりました。

シャイな性格のマウスは初対面の人に対してはじめはシャイですが、すぐに心を開くようになりました。
セゾンはマウスの真似をするのが大好きで、いつもマウスの後を付いてまわります。ありがたいことにマウスは落ち着いた大きな子猫なのでセゾンにとっていいお手本になっています。

マウスとセゾンはどちらかが遊び始めるともう1匹が遊びに加わります。彼らはすべてを一緒にして楽しみを分かち合っています。
かつて恐怖に震えていたマウスはセゾンとの出会いで自信を取り戻すことができました。そしてセゾンは頼りがいのある優しい兄から離れません。
私たちはたとえ時間がかかっても2匹を一緒に迎えてくれる家族を探しています。
マウスとセゾンはその日を楽しみに待っています。