レスリーは雨水排水溝のマンホールから聞こえているようだと言います。車のトランクに入っていた工具を取り出すとレスリーはマンホールのふたをこじ開けました。彼女はゴキブリだらけの排水溝に向かってマンホールを下りて行きました。
レスリーは子猫を大事そうに両手に包みました。哀しいことに子猫のそばには兄弟の亡骸がありました。兄弟が餓死ではないことは見れば分かりました。

前日にトラップで捕まえた猫の1匹が子猫の母親だと分かりました。
母猫はすでに避妊治療を終えて私たちのコロニーで療養に入っていましたが、母乳を与えるのに避妊治療は影響ありません。私たちは子猫を母猫と再会させるために街を横断しました。
私たちのコロニーなら清潔で静かな部屋の中でたっぷりの食事を与えられ、母猫は子育てに専念することができます。私はそこで2匹のお世話をしようと思いました。

母猫のケージの中に入った子猫は母猫の温もりを感じるとすぐに日名のような鳴き声を上げてお腹の中にくねくねと身をよじって入り込んで行きました。
私は2匹を自宅でお世話をすることにしました。
母猫にはスー、子猫には友達の名前をもらってレスリーと名前を付けました。

スーは避妊治療から順調に回復していましたが、野生が強く残り、始めの2日は目の前に置いたウェットフードに手を付けようとしませんでした。
レスリーはママのミルクをひとり占めしてすぐに体重を増やし始めました。
スーの心はまだ閉ざされたままでしたが、七面鳥のウェットフードを気に入り、ようやく食事を摂るようになりました。

野性が残るスーはレスリーが成長したらふたりの管理者がいるコロニーで暮らすことになるでしょう。コロニーなら食べ物や水に苦労することはありません。
TNR活動で猫を外に返すことに否定的な意見があります。しかし、すでにシェルターにいる猫の中にも家猫としてのすぐれた可能性を持つ猫や子猫がたくさんいます。残念なことに過密状態のシェルターでは、毎日2,000匹以上の猫や子猫が安楽死させられているのです。
管理者のいるコロニーは外で暮らす猫にとっての家であり、スーには帰る家があります。

スーの愛情を一身に注がれているレスリーはわずか1週間で体重が2倍以上に増えました。丸々としてとても元気です。相変わらず大きな声で鳴き、これからさらに活発になっていくでしょう。
レスリーはこれからたくさんのことを学ばなければなりません。今はママの傍でとても満足して暮らしています。

幸運な子猫を1匹でも増やすために私たちは養育ボランティアへの参加を求めています。