発見者の話では母猫は比較的元気な2匹のお世話に懸命になっていたようです。哀しいことに私の自宅へ向かっている途中で衰弱していた子猫の1匹が息を引き取り、もう1匹も到着して間もなく亡くなってしまいました。私は2匹を助けることができませんでした。
母猫はとても怯えていました。私は助けてあげられなかった子猫の分まで生き残った子猫にできる限りのことをしようと思いました。

母猫が落ち着きを取り戻すには時間が必要でした。私は2日間、子猫の様子を観察して温めたりミルクを与えたり体をきれいにするのを助けました。
幸い2匹の子猫は状態が安定していました。
母猫は落ち着き始めると子猫の身体を慣れない様子できれいにし始めました。
母猫は母親になる準備ができないまま出産した未熟な母猫でした。

私の自宅が安全だと感じた母猫は寝床でよくフミフミをしました。彼女は腰を下ろしてまるで人間が座っているような格好でフミフミをしたのです。
いつもフミフミをするので私は彼女の名前をビスケットに決め、彼女の2匹のメスの子猫にそれぞれハニーとジャムと名前を付けました。

ビスケットは私にシャイな部分を残していましたが、子猫達に愛情を注いで日に日に母猫として成長しました。
そして、相変わらずフミフミをして居心地のいい暮らしを喜んでいました。

9月の上旬、私は外から救助された3匹のメスの子猫を受け入れバスルームでお世話を始めていました。3匹にはパンジー、ポピー、ピオニーと名前を付けました。
感染症の心配がなくなるまでの数週間、3匹はバスルームで暮らさなければなりませんでした。ベッドで我が子のお世話をしていたビスケットは、バスルームから聞こえてくる3匹の鳴き声にとても興味を持ちました。

3匹が養育室で暮らし始めたある日、ビスケットは3匹のところへ行って体をきれいにし始めました。
ビスケットは母猫のいない子猫達に手助けをしたいと思ったようです。
私はビスケットの一家と3匹の子猫を同じ柵の中で一緒にすることを決めました。
ビスケットの一家のベッドには3匹の子猫が加わりひとつの家族のように過ごし始めました。

ビスケットはまだ少しシャイですが、注目されるのが大好きで撫でられると喉をゴロゴロと鳴らし続けます。
未熟だったビスケットはほん数週間の間に素晴らしい母猫に成長してくれました。
厳しい外の暮らしの中で慣れない子育てに辛い思いをした彼女の最後の子育てはビスケットを大きく成長させました。

子猫たちが旅立ちを迎えるのはまだ少し先のことです。
それまでビスケットは子猫達に愛情を注ぐことでしょう。
ビスケットの大きな瞳は愛情に満ちて輝いています。子育てを終えたら彼女にはきっと誰かを幸せにするでしょう。
私は子猫たちとビスケットの未来にワクワクしています。