「お手」をしてもらうには?

群れて社会生活を営む犬と違い、猫は本来単独行動の生き物。犬に仕込むよりは時間はかかるでしょうけど、根気も大事です。仕込む方法ですが、基本的には犬のトレーニングと同じで「おやつ(ご褒美)で釣る」ということになります。

まず「クリッカー」を用意する

クリッカーとは誉めて伸ばすトレーニング道具で、ボタンを押すと「カチッ」という音が出ます。
猫が良いことをしたときに音を出して餌を与えると「クリッカー音=ご褒美がもらえる」と認識するようになっていきます。

クリッカーを使う理由としては、あまり大きすぎる音だと猫をビックリさせてしまうし、安定して同じ音じゃないと混乱して認識しにくいというところにあります。

価格310円(税込)

手順1.クリッカー

まずクリッカーを鳴らし、おやつを与えます。音を鳴らし、その都度おやつを与えていくことで、「クリッカー音=おやつ」という認識が生まれます。

このおやつにはいつもよりちょっといいものを与えるようにすると、より効果が高くなるでしょう。
おやつの与えすぎには気をつけたいところですね。

手順2.細い棒で

次に「長めの細い棒」を用意します。猫は棒状のものをゆっくり差し出されると「匂いをかぐ」という習性があるため、この習性を利用していきます。

猫の鼻先に棒を突き出し、匂いをかいだらクリッカーを鳴らします。クリッカーは鳴らす度に必ずおやつを与えます。もし間違えて鳴らしたとしてもおやつを与えて下さい。こうすることで猫は「棒に鼻をつけるとおやつがもらえる」と認識していくようになります。

ここまで出来るようになると、棒で猫を誘導することも可能となりますし、棒から指へ切り替えれば指での指示も出来るようになります。

手順3.大詰め

そして今度は、差し出した棒を猫の前足に触れるようにします。触れたらクリッカー音を鳴らし、おやつを与えましょう。こうしていくことで「前足が触れたらおやつがもらえる」と認識するようになります。

さあ、ここからが大詰めです。
今度は棒の先を自分の手のひらに付けます。猫が棒に触れようとして手に触れたらクリッカー音を鳴らします。そして徐々に手に触れる前にタイミングよく棒を引っ込めて、「実は棒ではなく、手と手が触れたらおやつがもらえる」ということを学習させます。

手順4.仕上げ

棒を使わずに猫の手を手のひらに乗せることが出来るようになりましたら、「お手」という行為と言葉の関連付けを行います。ここで重要なのが、最初は「お手」の言葉は猫が手を乗せた後に言うということです。先に言ってしまうと猫は「お手」の意味がわからないので、うまくいきません。なので必ず猫が手を乗せてから「お手」と言っていくことで、「お手」という言葉が手を乗せる行為であるということを理解するようになるのです。
お手が出来るようになったなら、同じ要領で教えればハイタッチも出来るようになります。
イエ~~~イ♪
頑張りすぎでは(笑)

クリッカートレーニング解説ビデオ

注意するべきポイント

・クリッカーを使用する。
・クリッカーを鳴らしたらすぐおやつを与える。
・間違えてクリッカーを鳴らしてもおやつを与える。
・おやつは少しいいものを。
・棒は先の尖っていないもので。
・「お手」は手のひらに乗せてくれた瞬間に言う。
・指示通りに行動したらおやつ必ず与えること。(騙しは厳禁)
・おやつの与えすぎに注意する。

クリッカーはお手やハイタッチだけじゃないんです!

室内飼いの猫は普段の生活において刺激が少なくなりがちですが、このクリッカーを使ったトレーニングは猫にとっても刺激的で遊び感覚で楽しめるので、可愛い飼い猫の「にゃん生」にも潤いを与えてくれることでしょう。

そしてクリッカーはお手やハイタッチの芸だけでなく、猫にとってストレスになりうる爪きりや歯磨き、そしてなんと猫の大嫌いな動物病院への通院のストレス軽減にも利用できるという素晴らしいトレーニング方法なのです。

まとめ

このクリッカートレーニングをうまく活用することで、お互いがより楽しく快活な生活を送ることが出来るのならば、それはもう最高にハッピーではありませんか。