カルマと名付けられていた生後3か月の子猫は、シェルターに保護されたときすでに両耳と尾を切断されていました。
カルマの傷ついた体は癒されていきましたが、当然のことながら心の傷は深く人間に対しての信頼を失っていました。
そんなカルマに心を痛めたシェルターのスタッフとボランティアが、Humane Society Silicon Valleyに連絡を取り、カルマに必要なケアを提供できるかと尋ねたのです。

Humane Society Silicon Valleyは、病気やけがの治療、あるいは行動面に大きな問題を抱えた動物を受け入れ、地域のシェルターを支援する活動をしています。
私たちのもとへカルマが到着したとき、想像もできない経験をした小さなカルマに心を痛めたシェルターの人々の想いが私たちにも十分理解できました。

カルマの身体の傷はすでに殆ど完治していました。
しかし、カルマは自分以外のほとんどすべて、特に人間を非常に怖がっていました。
そこで私たちは、献身的な愛情を注いでお世話をしてくれる養育主を探しました。
そして、シェルターのボランティア、カーラ・ベルティに白羽の矢を立てました。

カーラは施設にいるカルマを訪れしばらく一緒に過しました。
帰るとき、カーラは何かを思いついたようでした。
カーラは自宅でカルマのためにかぎ針で編んだ耳の付いたキャップと子猫用のベッド、そしてネズミのオモチャを数日がかりで編みあげました。
カーラ手作りのプレゼントを目の前にしたカルマは、好奇心でいっぱいになりました。
そして、キャップをかぶせてもらうとベッドにもぐりこみ、ネズミのオモチャで遊び始めたのです。

カーラはカルマのもとへ通い、彼女とネズミのオモチャで遊びました。
カーラと一緒に過した数週間の間に、カルマはカーラと心を通わせ、彼女たちの間には絆が築かれていきました。
人間への信頼を取り戻し始めたカルマは施設のスタッフたちの心を掴み、カルマの周りには彼女に笑顔を向ける人が集まりました。
カルマは、施設に暮らす大人の猫たちとも心を通わせ、犬の存在も気にならなくなりました。

新しい家族を探す準備を整えたカルマは、施設で場所を移し、飼い猫を探す訪問者とふれあうフロアで過ごすことになりました。
すると、その翌日カルマに会うために訪れた若い女性に家族として迎えらたのです。
カルマの新しい家には猫の兄が待っていました。

カルマに愛情に満ちた人生をと願った人々の願いは叶えられました。
カルマの人生は考えられないほど辛い始まりでしたが、彼女を救ったのは彼女への愛情でした。
カルマは今、新しいママの愛情に包まれています。