私たちは新興住宅地に住んでいて、まだ裏庭には垣根もありません。
その猫がどこから来たのかも分からなかったし、もしかしたら近所の飼い猫かもしれないと思いました。
猫は毎日現れ、家の中を気にしている様子でした。
でも私たちが近付こうとするとすぐに逃げてしまいます。
私は猫の写真を撮影してSNSで猫を知る人がいないか呼びかけてみました。
でも、猫を知っているという人は現れませんでした。

なかなか猫に近付けない私たちは猫が子猫なのか小柄な猫なのか、オスなのかメスなのかも知ることができませんでした。
お腹を空かせていることだけははっきりしていたので毎日食べ物を置き、猫が心を開いてくれるのを待つしかありませんでした。

猫に近付いて抱き上げることができたのは数週間後の日曜日でした。

ようやく保護した猫はとても甘えん坊でした。
猫は夫の膝の上で喉をゴロゴロと鳴らしました。

私たちは3歳と9歳になる猫と暮らしてきました。
残念ながら9歳の猫は新参者を歓迎しませんでした。
私たちは猫を家族に迎えることを諦めるしかありませんでした。

幸いなことに、夫の同僚で動物好きな家族が猫を引き取りたいと言ってくれたのです。
同僚の家には5人の家族と3匹の猫、1匹の犬が待っていました。

夫の同僚は翌日猫を動物病院へ連れて行きました。
マイクロチップをスキャンして、血液検査をしてもらったそうです。
猫は生後4~5か月のメスで、マイクロチップは見つからず、FIV(猫免疫不全ウィルス感染症)も陰性でした。
だけど、なんと彼女は妊娠検査に陽性だったのです。
猫はもうすぐママになるのだと夫の同僚は嬉しそうに報告してくれました。

猫は家族にメイプルと名前を付けてもらいました。
家族は子猫の誕生をとても楽しみにしていて、次の週、超音波で子猫の様子を確かめると言っていました。

メイプルは3匹の先輩猫と犬に囲まれてとても嬉しそうです。
家族ともすぐに打ち解けることができ、私たちは出会いに恵まれたことを感謝しています。

メイプルは何度も逃げながら、毎日私たちの家に通ってきました。
彼女は生まれてくる子猫のために一生懸命あたたかい家を探していたのでしょう。
メイプルはきっと愛情深いママになると思います。