子猫たちの母猫はとても若く、育児に慣れていなかったようです。
母猫は子猫たちを置いて姿を消してしまったそうです。

私は急いで子猫たちを自宅に連れて帰り、ミルクを与え、体をきれいに洗いました。
その後、子猫たちの目がきれいに開いたとき4匹全員が目に異常を抱えて生まれていることが分かりました。

子猫たちは上瞼を持たず、3匹は生まれつき盲目でした。
身体が一番小さな子猫は右目に先天性緑内障で網膜がありませんでした。
しかし、その子猫はいつも一番堂々としていて私が気を緩めてしまうとすぐに脱走するたくましい子でした。
私は4匹に名前を付けました。
白と黒、生姜色のオス2匹にそれぞれエドワードとアルフィ、キジトラと一番小さいメスにウィリーとニーナ。
私は4匹のお世話に全力を注ぎました。

ニーナが盲目であることがはっきりと分かったのは彼女たちが生後3週を迎えた頃でした。
ニーナは視覚的な合図には全く反応せず、その代わり音を聞き分けることが得意でした。

3匹が順調に成長する中、ニーナの右目は病状が悪化し破裂寸前の4倍に腫れあがってしまいました。
残念ながらニーナは眼球を取り除く緊急手術を受けなければなりませんでした。
そのとき、ニーナの体重はわずか300gしかありませんでした。

手術の前に獣医師はニーナがあまりにも小さいので手術のリスクが高く、盲目であることを考えると生活の質を阻害されるだろうと警告しました。
しかし、手術を無事に乗り越えたニーナは獣医師たちの予想が間違っていたことを証明したのです。
ニーナは手術後、不快感と痛みがなくなったことでさらに元気を増したのです。
その後ニーナは生後9週のときに感染症のリスクを無くすために左目を摘出する手術を受けなければなりませんでした。

最初の手術を乗り越えたニーナのために私はできるだけいっしょに過しました。
私はニーナの回復のために寄り添っているつもりでしたが、励まされ、支えられたのは私の方でした。

その頃、私は別れたばかりでとても不安定でした。
ニーナは私の顔の周りに巻きついて寄り添ってくれました。
ニーナの愛情は私を温め、心の傷を癒してくれたのです。

ニーナの兄弟たちはそれぞれ手術を乗り越え順調に成長しました。
生後4か月を経過したときウィリーに新しい家族が見つかり彼女は旅立って行きました。
その頃のニーナの体重は兄弟よりも500gも少なかったのですが、一番大きな声で鳴き、堂々としていました。

ニーナたち兄弟は視覚を知りません。
でもそれは彼らにとって問題ではありませんでした。

ニーナの場合特に聴覚と嗅覚を上手に使いました。
社交性に富み会う人ごとに挨拶をしました。
私の肩に乗って市場やカフェ、公園に出かけるとたくさんの人に声をかけてもらいました。
ニーナはいつも落ち着いてすべてを受け入れ、日差しのように周囲を照らしました。

その後、アルフィが新しい家族のもとへ旅立ち、私はニーナとエドワードを正式に家族に迎えることにしました。
エドワードは神経学的な問題を抱えていますが、ほかの猫と違うことを少しも気にしていません。
ニーナとエドワードはお互いをとても大事にしています。

私は以前からマックとカウ、2匹の猫と暮らしてきました。
マックは4匹の子猫たちに母猫のぬくもりを提供し、カウは子猫たちの成長を近くで見守り今はよき遊び相手になってくれています。

私は子猫たちを育て、子猫たちに愛情を注いできました。
ニーナとの出会いは私にとって特別なものになりました。
ニーナはその小さな体ですべてを受け止め、いつも堂々と生きています。
私はニーナの恐れを知らない性質と甘いいつもの唸り声に驚かされ、刺激を受けてきました。
私はニーナが私のすぐ傍に居場所を見つけたことを感謝しています。