黒猫の「トルーパー」は96歳のサラ・ホエーリーさんのことを世界で一番愛していました。
4年前のこと、生後2週齢だった野良の黒猫の「トルーパー」は壁の隙間に落ちていたところをアレクシス・ハックニーさん母娘が大きなハンマーで壁を壊してに保護しました。
近くに母猫がいないため自宅へ連れて帰り祖母のサラさんと一緒に暮らし始めました。
祖母のサラさんは孫であるアレクシスさんたちの面倒をみるだけでなくトルーパーをまるで人間のようにとても大切に育てたのです。
そのためサラさんとトルーパーの絆は深く結ばれて行きました。

そして昨年のクリスマスの頃からサラさんは体調を崩し、気が付くとトルーパーがいつもサラさんのそばにいるのです。
トルーパーは1日のほとんどをサラさんのベッドの上で過ごしています。
サラさんがベッドから動けなくなるとトルーパーは靴下やおもちゃをサラさんのところへ運んでいくようになったのです。

サラさんがベッドで発作を起こすたびにトルーパーは駆け付け寄り添います。
そんなときサラさんはトルーパーを撫でると発作がおさまるのです。
トルーパーがそばにいることでサラさんの心はとても穏やかだったようです。
サラさんとトルーパーは見つめ合うことで心を通わせていたのでしょう。

そしてサラさんは3月の彼女の誕生日の数日前に息を引き取りました。
最愛のサラさんが亡くなりトルーパーはとても混乱しているようでした。
サラさんが亡くなったことを教えようとしたのですが、ベッドの下に隠れてしまい出てきません。
サラさんが家から運ばれた後、トルーパーは何も食べなくなったのです。そして今まではあまり鳴かなかったトルーパーですが、サラさんの姿を探しながら家じゅうを歩き回り鳴き続けていたようです。

あれから数ヶ月が経った今でもトルーパーはサラさんの部屋に靴下などを運び込んでいます。
やっと少しずつですが元気を取り戻してきているようですが、サラさんを失った悲しみから立ち直ることはまだしばらくはできないでしょうね。
サラさんと深い絆で結ばれたトルーパーは思い出を大切にしながら残された家族と一緒にこれからの人生を送っていくことでしょう。