ある日、サンフランシスコに住んでいる女性が自宅の裏庭でとてもフレンドリーな野良猫と出会います。
野良猫は女性の足元にすり寄って来て部屋に入りたい素振りを見せています。
どうやら妊娠しているらしく出産と子育てをするのに安全な場所を探しているようです。
しかし、女性の家は賃貸で猫を飼うことができないため地元の保護施設へ連絡しました。
施設のスタッフであるトーアさんは快く引き受けてくれたので女性はその野良猫を施設へ連れて行きました。
トーアさんは猫に「チャイ」と名付け出産の日を待つことにしたのです。

10日後、チャイは無事に6匹の子猫を出産しました。
チャイは施設でもフレンドリーに振る舞っていたためたくさんのスタッフが集まって来てチャイの子どもたちの誕生を喜びました。

同じ頃、ある家の裏庭で母親のいない2匹の子猫が発見されました。
子猫たちはまだ生まれたばかりで母親が必要です。
保護した施設の人はチャイのことを知り連絡してきました。
そして数時間後、チャイのところにその保護された2匹の子猫がやってきたのです。

チャイに2匹の子猫を紹介するとチャイはすぐに受け入れてくれました。
チャイは2匹のニオイを嗅ぎ、毛づくろいを始めました。
チャイの我が子と2匹の子猫たちに分け隔てなく愛情を注ぐ姿を見て周りのスタッフたちは胸が熱くなったといいます。
本当に素晴らしいお母さんだとスタッフも絶賛しています。

それから数日後のこと、子猫8匹のうちチャイが産んだ子の中で一番小さい子と保護された子猫のうちの1匹が病弱で危篤状態になりました。
トーアさんたちの懸命な治療にもかかわらず、虹の橋を渡ってしまったのです。
スタッフたちはみな悲しみましたが、チャイは残された6匹を一生懸命に育て続けました。
愛情深いチャイは本当はとても悲しかったに違いありません。

1日も休むことなく惜しみない愛情を注ぎ世話をするチャイのおかげで子猫たちはすくすくと成長しています。
トーアさんはチャイが子育てに頑張っているせいで十分にご飯や水分をとれているのかが心配だったといいます。
好奇心旺盛な子猫たちはとっても元気でいたずら好き。
サークルの中を歩き回ったり買い物用のカゴの中にみんなで可愛く入っていたこともありました。

あと1ヶ月もすれば子猫たちの里親探しが始まります。
トーアさんは6匹のうち1匹はチャイと一緒に引き取ってくれる里親さんを探すようです。

あの日裏庭から保護されたチャイですが、心優しい人たちのおかげで安全な場所で出産し子育てをすることができました。
あと少ししたらみんな新しい生活が始まりますが、愛情深いお母さんに育てられた子猫たちもチャイのようにフレンドリーになって新しい家族に甘え、幸せになってほしいですね。