子猫は私の膝に飛び乗ると、前足を私の胸に置いてじっと見詰めてきました。
その瞬間、わたしは子猫に選ばれたと思いました。
それは決して逆らえないことでした。
私はその日子猫と一緒に帰宅したのです。

私は子猫にロシア語で猫を意味するコシュカと名前を付けました。
コシュカは私との暮らしにすぐに馴染んでいきました。
と言うより、私にはずっと一緒に暮らしてきたつもりでいるように見えました。

コシュカは自宅の屋根の上に上って立ち往生してしまったことがありました。
彼女は少しも目を離せないお転婆な一面を持っていたんです。
そんな危なっかしいコシュカにわたしはますますメロメロになっていきました。

私は時々コシュカを仕事場に連れて行きました。
コシュカは職場でもとても可愛がられていたのです。

コシュカは私の大切な書類の上を歩くこともありましたが、仕事に追われる私の傍に寄り添って励ましてくれました。

コシュカとの暮らしもあっという間に1年が過ぎました。

つい先日のことです。
仕事を終えた私は自分の車に向かっていました。
すると、私の車の前に汚れた小さな子犬が座り込んでいました。
近付いて子犬に手を差し出したとき、子犬は怯える様子もなく私の手に前足を置いたのです。
・・・1年前と同じことが再び起こったのです。

子犬は汚れていてお腹を空かせていました。
でもとても元気でした。
私は子犬を連れて帰ることにしました。

自宅に着くと、私は待っていたコシュカに子犬を紹介しました。

コシュカは子犬に自分と同じものを感じたようです。
ありがたいことに、コシュカは子犬を受け入れてくれたのです。

私は子犬にジェシーと名前を付けました。
ジェシーは先輩のコシュカに少し怯えていましたが、私は時間が解決すると思っていました。

私は様子を見てジェシーに引き取り手を探すことも考えていました。
でも、最近のコシュカとジェシーは一緒に遊ぶようになり、その必要はなくなったようです。

1年前、コシュカと初めて出会ったとき私は彼女に選ばれたと思いました。
そしてジェシーと出会ったとき私は全く同じことを感じました。

コシュカとジェシーはすでに彼女たちが選んだ私を共有することを学びました。
私は今これからが楽しみでワクワクしているところです。