動物保護施設Unwanted NYC Pets。
私たちは、シェルターへケータを迎えに行きました。
ケータの腫瘍はく野球ボールほどの大きさがあり、彼女の顔の左半分が完全に原型を成していませんでした。
恐らくケータは強い痛みを抱えているはずです。
抱き上げられたケータはスタッフの肩に顔をうずめ、両手でしがみついていました。

私たちは早速ケータの腫瘍の生体検査を行いました。
そして数日後、幸いにも良性であることが分かりました。

私たちは手術に関係のある各分野のそれぞれ異なる医師たちに話を聞き、ケータにとって最も望ましい治療方針を探りました。

ケータは顎、左目と左の鼻腔を切除しなければならない可能性がありました。
さらに術後数週間は口から食べることができないため、チューブで栄養剤を摂取しなければなりません。
ケータの誇りを守り、苦痛を最小限にとどめるにはどうしたらいいのか、私たちは簡単に決めることはできませんでした。

検討を重ねた結果、私たちはリスクを負っても、たとえ彼女に新しい家族が見つからなかったとしても、腫瘍を可能な限り取り除くことを決めました。

私たちが治療方針を模索する間、ケータは施設の中で少しずつ暮らしに馴染んでいました。

ケータはごはんを前にすると嬉しそうに食べました。
大きな腫瘍は彼女の両顎を歪ませ、口の中の半分を塞いでいました。
痛みを抱えたケータはそれでも一生懸命に食べようとします。
ケータが必死に生きようとしている、それは私たちを励ましてくれました。

2016年12月5日。
ケータは無事に手術を乗り切ることができました。
手術を引き受けてくれた獣医師たちは、ほとんど魔法のような技術でケータの腫瘍を除去してくれていました。
ケータは心配した左目も鼻腔も失わずに済み、術後の回復も順調でした。

療養に入ったケータは里親をしているクリスティンさんの家で暮らすことになりました。
元の形を殆ど取り戻したケータの顔は皮膚に張りがあり、そして食欲も十分でした。
ケータに笑顔が戻っていました。

ケータはクリスティンさんの家でのびのびと暮らしていました。
一緒に暮らす犬達と遊び、クリスティンさんに甘える姿は健康な普通の猫でした。
ケータには腫瘍意外に健康上の問題はありませんでした。
私たちはケータに新しい家族を探し始めることにしました。

手術から数か月後、ケータは新しい家族との出会いにめぐまれて旅立って行きました。
ケータを迎えてくれたのは鳥の仲間でした。
ケータは自分の家での暮らしにすぐに馴染んでいき、何気ない日常を楽しんでいるようでした。

ケータが旅立ってしばらくしたとき、彼女の人間のママから施設に近況を知らせる写真が送られてきました。

2017年4月、私たちはその写真を見たときの感動を忘れることができません。

ケータはすっかり本来の自分の顔を取り戻していました。

ケータとの出会いは、私たちに改めて諦めないことの大切さを教えてくれました。
私たちに電話をくれたシェルターのスタッフは、苦しみながらも必死で生きようとするケータの命を諦めることができませんでした。
ケータの手術にあたった獣医師たちは、生後1年にも満たないケータの未来を諦めてはいけないと言っていました。
どんな状況の動物達も彼らにふさわしい最高の人生を送る価値があるということを忘れてはいけないのです。

ケータは今、苦難を乗り越え彼女の人生で輝いています。