ハミルトン市が運営する動物サービスに小さな子猫が保護され、彼はすぐにシェルターのスタッフ達の心を盗んでしまいました。
シェルターのスタッフ達は子猫がほかの猫たちとの違いに気付き、子猫は獣医師の診察を受けました。
すると、健康上の問題は見つからなかったものの、小脳形成不全(CH)と診断されました。

妊娠中の母猫がネコ汎白血球減少症ウイルスに罹患した場合、または子宮内に子猫がいる間に何らかの外傷があった場合に子猫の成長が減退する可能性があります。
その結果、出生時の子猫が運動機能を調整する小脳が未発達な場合CHの状態で生まれると言われています。
CHは進行性で非伝染性の神経学的状態で、歩行とバランス感覚に問題をもたらします。
まっすぐに歩けない、常に頭が揺れているなどの症状が個体の重症度により現れます。

健康状態に問題のなかった子猫にシェルターはすぐに新しい家族を探し始め、キャプテン・ジャックと船員に因んだ名前が付けられました。

キャプテン・ジャックがいるケージの前にシェルターを訪れる人が顔を覗かせふれあっていきます。
たくさんの動物たちのお世話をするスタッフ達は、ケージの中のキャプテン・ジャックの前を忙しく行き来しています。

残念ながら、キャプテン・ジャックはケージの中にいて満足できるほど注目されることはありませんでした。

すると、キャプテン・ジャックはケージの壁で体を支え、行動を起こしました。
ケージの前に人が顔を見せると、小首をかしげて両手を伸ばすようになりました。

キャプテン・ジャックの行動に気付いたスタッフは、もっとたくさんの人に彼を見てもらいたいと動画を撮影して、シェルターのFacebookで共有しました。

動画の反響は大きく、キャプテン・ジャックのあどけない姿は多くの人の心を掴んでいきました。
彼の行動はどんな言葉よりたくさんの人の心に響きました。
そして彼は理想的な家族との出会いを果たしたのです。

数日後の7月7日、デーブさんとサマンサさんがキャプテン・ジャックを家族に迎えるためにシェルターを訪れました。
デーブさん夫妻のお宅にはキャプテン・ジャックと同じCHの猫が待っていました。

シェルターのFacebookには、
『キャプテン・ジャックは新しい家に錨を落としました。みなさんに報告することができて本当に嬉しい!』
キャプテン・ジャックの旅立ちを喜ぶシェルターのコメントが投稿されました。

夫妻の腕の中で穏やかに微笑むキャプテン・ジャック。
すっかり家族になじんでいるようです。

『CHの猫たちが素晴らしいことのひとつは、彼らがほかの猫との違いを知らずにいるようだということです。
症状の程度により自分は正常だと感じているかもしれませんが、運動機能に多少の制限があり、それを補うために違う方法を自分で学ぶかもしれません。
飼い主は彼らがさらに有能になることを助ける方法を見つけることができるかもしれません。
たしかにCHの猫たちはお世話が必要なこともありますが、あなたが出会う猫たちの中で間違いなく最も甘い猫の1匹でしょう。
CHの猫たちは「調整」に欠けているだけでそれを「人格」で補います。』

もっとCHについて正しい理解が深まり、キャプテン・ジャックのような幸せな猫が増えるように・・・シェルターの願いと熱意が綴られていました。