私はルイのことをかなり個性的な猫だと思ってきました。

もともとアフリカのサバンナに生息するサーバルキャットは、その野性的な性質と容姿が魅力です。
ルイの場合、猫というより犬のような行動をとることが多いんです。
例えば私が投げたおもちゃを銜えて戻ってくる遊びはルイの一番のお気に入りなのです。

そしてルイは無類の食いしん坊です。
猫の飼い主なら食べ物にはかなり気を使うでしょう。
私たちもそうです。
ところがルイはほとんど何でも食べてしまうので私たちは一切の食べ物を出したままにはできません。
サーバルキャットは肉食なのに、ルイときたらパンの塊を見ても目を輝かせるのです。

そのため私たちはルイの首輪にメッセージを彫っています。
『私にエサを与えないでください。私はとても貪欲で詮索好きです。』って。

4月のある日、朝起きるとルイの姿がどこにも見当たりません。
いつも出勤前にルイに朝食をあげているのですが、すぐに帰ってくるだろうと思い、私たちは出勤しました。
すると車で走り始めて400mほど来たところで、ルイが歩いているところを見つけました。
すぐに車を寄せ、窓を開けてルイを呼びました。

私に気付きとても驚いた様子のルイが車に飛び乗ってきました。
そのときのルイの表情がおかしくて・・・

遅刻してしまうことは分かっていましたが、私はルイを家まで連れて帰り、朝食を与えて仕事に向かいました。
サムにそのときのルイの写真を送り、あまりにもルイらしく愉快な表情だったのでTwitterに投稿しました。
翌朝、サムからルイの写真へのリツィートが大変なことになっていると聞きました。

しかし、私たちが本当に驚くのはこれからだったのです。

ちょうどこの頃、私たちは数週間ほど帰宅後ルイにごはんを与えるために彼のお気に入りの場所あたりまで迎えに行かなければなりませんでした。
ルイを連れて歩いていると、何人もの人に声をかけられました。
『その猫、ルイっていうんでしょう?』とか『ルイはなかなかの食いしん坊だね。』とか。

・・・どういうわけか声をかけてくる人はルイのことを良く知っているようです。
話を聞いてみると、ルイは彼らの家に姿を現し彼らのベッドの下で寛いでいるそうです。
ある人は私の自宅から800m離れた所に住んでいて、ルイはその人の家のバルコニーにいると言います。

実際に地元の目抜き通りにあるペットチャリティーショップから電話をもらったこともありました。

『お宅の猫が私の店でお客様に挨拶してくれていますよ。』

迎えに駆けつけると、ルイは洋服のかかったラックの間から出て来ました。
私を見つけると駆け寄ってきて、自宅まで私の後ろをついて来ました。

ルイの写真を投稿してしばらく経った頃、誰かがツイートしました。

『なんてこった!あのルイが先週、私と一緒に私の車に乗ったんだ!』
その誰かの車に乗っているルイの写真が私に送られてきました。

私たちが仕事で留守の間、ルイはほとんど家にいるものと思っていました。
しかし、ルイはひとりでじっとしていられなかったようです。

私たちは、ルイが外と自由に行き来ができるように扉に彼専用の出入り口を持っています。
ルイが外に出るのは構わないと思っていましたが、まさかこれほどの外出をしていたとは思いもしませんでした。

ルイは私たちがいない間に彼の冒険を楽しんでいたようです。
しかも自宅の近くに住むたくさんの温かいまなざしに見守られて。

私はルイにGo-proを装着して、ルイの冒険を見てみたいと思いました。