アテネに住むイオルゴスさんは窓を閉め忘れているとリビングのソファーの上で野良猫が眠っていたのです。
猫はイオルゴスさんに気配に気づくと逃げて行きました。
その後イオルゴスさんは何度か近くでその野良猫を見かけ、時にはごはんをあげたりしていたのですが、特に懐いてはいませんでした。
そんなある日、ごはんをもらい食べ終わった猫はいきなりイオルゴスさんの家のリビングへ入って来てソファーで寝始めたのです。

イオルゴスさんは猫がそのうち出ていくだろうと窓を開けたままにして出掛け、数時間後に帰ってくると猫はまだソファーでくつろいだままでした。
イオルゴスさんは追い出すのも可哀想だと思い、そのままにしておいたのです。
翌朝、イオルゴスさんがリビングへ行くと驚きの光景を目にします。
その野良猫が3匹の子猫を産んでいたのです。

猫は出産から子育てまで独りで頑張らなければならない習性があります。
この母猫はどうやら安全な場所での出産をしたいと思い、いつも優しくごはんをくれるイオルゴスさんの家が最適と判断したのでしょう。

子猫が生まれてから1週間するとヨチヨチと歩き出したためイオルゴスさんは子猫たちの安全を考えて部屋の家具を移動させたそうです。
猫親子を大切に思ってくれるイオルゴスさん。出産前にイオルゴスさんの家を選んだ母猫の判断は正しかったのですね。
優しいイオルゴスさんに見守られ、これから子猫たちもすくすくと育っていくことでしょう。