男性は子猫を連れて帰り、固まっていた目ヤニをきれいに拭き取り、群がっていたアリをきれいに取り除いてくれていました。

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州テリーヒルズにある動物保護施設CatRescue 901。
地元にあるこの施設へ男性は子猫を連れて来てくれました。
男性に子猫の名前をお願いすると、ラテン語で「喜び」を意味するガイウスと名付けてくれました。

子猫は耳の発達具合から生後4週と分かりましたが、その体重は217g、平均の500gに比べて半分にも満たなかったのです。
さらにインフルエンザに感染していたため、私たちは24時間体制のお世話を始めました。

その夜、施設の看護師は時間ごとにベビーフードと水分補給を行い、
ガイウスを温め続けたのです。

初めての夜を施設のベッドで眠ったガイウスは、24時間の間に彼女の体重の約25%、50gあまりの水分と食べ物の補給を受けていました。

それは効果を発揮しました。
ガイウスは連れてこられたときと比べて明らかに元気を取り戻してきたのです。
かろうじて動く状態だった彼女は、しっかりと体を支えることができるようになっていました。

最小限の投薬でインフルエンザを治療していたガイウスは、2日後には活発に動けるまでに回復していきました。

4日後、小さなガイウスは看護師の手のひらにすっぽりと収まってしまう大きさしかありませんでした。
しかし、彼の体重は441gに増えていました。
まだ平均には届きませんが、数日で120gあまり増やすことができたのです。

インフルエンザの症状から解放されたガイウスは里親さんの家に移されることになりました。
体重を増やし体力を付けながら、新しい家族を探す準備をすることになったのです。
里親さんの家ではじめての日、ガイウスは家中を探検して早速遊び始めました。

施設へやって来た日から2週間が経ち、ガイウスの体重は来たときの3倍に増えていました。
ガイウスを見守っていた獣医師は、彼女が大樹を増やすために欠かせない新しい食事を用意しました。

平均にはまだ及ばないものの、体力をとり戻したガイウスは里親さんのお腹に飛び乗って甘えたり、オモチャで遊んでもらうのを楽しみにしていました。
ガイウスは愛情を注がれる喜びと楽しさを全身で感じていました。

ガイウスが保護されて2か月が経ったとき、彼女は永遠の家を見つけ旅立って行きました。

ガイウスが男性に救われたとき、それは彼女が生き延びる最後のチャンスでした。
男性はガイウスの消え入りそうな命をギリギリのところで救っていたのです。

新しい家族のもとでのびのびと暮らしているガイウスはまだ成長の過程です。
家族に愛され、人生を楽しんでほしいと施設のスタッフは願っています。