モジョは新しい家の暮らしに次第に馴染み、私はモジョに愛情を注ぎました。

モジョはノミにアレルギーを持っていて、何度か皮膚に炎症を起こすことがありました。
一度治療のため、獣医さんはモジョの毛の大半を刈らなければなりませんでした。

私はモジョの治療の助けになればと思い、カモミールのお風呂にモジョを入れていました。
モジョはカモミールの香りを気に入ったようで、痒みのストレスを和らげるのに役立っているようでした。

モジョとの暮らしは順調のように見えましたが、私には気になっていることがありました。
モジョはずっと今一つ元気がなかったのです。
時にはとても淋しそうな表情を見せました。
アレルギー以外にモジョの健康面に大きな問題はありません。
私との暮らしを気に入ってくれているようなのに、何が原因なのか分かりませんでした。

私はメリーランド州アナランデル郡の動物管理センターのSNSでモジョを知りました。
投稿には親友のマックスという16歳の猫がいると書いてありました。

私がシェルターへ出かけたとき、なぜかモジョは1匹でケージの中にいました。

理由を聞くと、スタッフの方はこう説明しました。
『正直、高齢の猫は引き取り手が見つかりにくいのです。
いくら親友でも高齢の猫を1度に2匹を引き取る人はなおさら見つかりません。
ここでは新しい家族との出会いを優先して仲のいい2匹でも1匹ずつ紹介しています。』

そのときさらにタイミングの悪いことに、マックスは体調を崩していたので私は彼を引き取ることも会うことさえできませんでした。
私は仕方なくモジョだけを引き取り自宅へ向かったのです。

モジョに元気がないのは親友と離れ離れでいるためだと気付いたとき、私はシェルターへ再び向かいました。

シェルターでマックスと会った時、彼もまたモジョと同じように寂しそうでした。
私は胸が痛みました。

マックスを抱きしめ、一緒に自宅へ向かいました。

自宅で再会を果たした2匹は顔を輝かせ、その日早速抱き合って眠りました。
モジョは思い切りマックスに甘えるようになり、その表情からは淋しさが消えました。
私がマックスを迎えに行ったのはちょうどクリスマスの翌日でした。
マックスを家族に迎えたことは、モジョにとって最高のクリスマスプレゼントになったのです。

マックスはモジョのいる新しい暮らしを気に入ってのびのびと暮らし始めました。

なかなかのヤンチャでとても16歳のおじいちゃん猫とは思えないくらい元気でした。
水を飲むときは、ボールの水で床を水浸しにしていまい私を困らせました。

私のジグゾーパズルの上でお昼寝をするのが大好きで、苦労して完成間近までこぎつけたものを何度もバラバラしてしまいました。
はじめはとてもショックでしたが、パズルの上で眠っているマックスを起こすことはできませんでした。
私たちの暮らしはマックスのおかげでとても賑やかになりました。

モジョとマックスの友情は見ている私を幸せにしてくれました。

猫が大好きな段ボール箱がひとつしかないとき、2匹のどちらかが独り占めすることはありませんでした。
マックスはモジョを先に遊ばせ、モジョはマックスと代わる代わる遊びました。

2匹はいつも、楽しいことはすべて分かち合う素敵な友情を見せてくれました。

マックスを迎えて1年が経とうとしたとき、マックスは虹の橋を渡っていきました。
食欲を無くしたマックスに、検査の結果は何の問題もありませんでした。

マックスは最後の1年を自分の家でモジョと家族として暮らしました。
それは私たちにとってかけがえのない1年でした。
深い哀しみの中、マックスが私たちに見守られ、私たちの家族として旅立って行ったことがせめてもの慰めでした。

私がマックスを引き取ったとき、高齢の親友同士を引き取るということでメディアにも紹介され話題になりました。

私は2匹と暮らしマックスを見送った中で、高齢であることが幸せの邪魔になるとは一度も感じませんでした。
笑顔が増え、私は2匹からいつも元気をもらいました。
短かったけれど、とても充実した時間を持てたと思っています。

私はモジョの傍に今でもマックスが寄り添っているように感じています。