グレイの顔にネイティブアメリカンのペイントのような白い模様のある小さな子猫は、私の腕にしがみついて離れようとしません。
スタッフの話では、シェルターに来て以来一向に馴染めず、いつもしょんぼりとして元気をなくしてしまったのだと言います。
私はその子猫を連れて帰ることにしました。
名前は・・・顔の模様に因んでシャイアン(アメリカインディアンの一部族)にしました。

シャイアンは順調に成長し、新しい家族を探せる時期を迎えました。

ちょうどその頃、その数か月前に私のところからパールという子猫を家族に迎えたエイミーから相談を受けました。

エイミーの家には以前から暮らしていたジェニーという猫がいました。
エイミーは成長したパールとジェニーがお互いの遊び相手になると思っていたのですが、ジェニーは小さなパールに全く興味を持たなかったのです。
エイミーは淋しそうなパールのために遊び相手を探しているのだと言います。

私がシャイアンの話をするとエイミーは早速会いにやってきました。
そしてシャイアンを一目で気に入り家族に迎えました。

パールは初めて会ったシャイアンに、どちらが目上なのかをはっきりと示したそうです。
距離を置き、ひっきりなしに鳴いていた2匹の様子にエイミーは少し不安になりました。

しかし数日後、2匹の距離は一気に縮まっていきました。
2匹は一緒に遊び始め、ひとつのベッドでお昼寝をしてぴったりと寄り添い、お互いの毛繕いを始めたのです。
パールはシャイアンを連れて家の中をいろいろと案内し、遊び場として楽しい場所を全て見せてあげていたのだそうです。

片時も離れなくなったパールとシャイアンは、キャットテレビを見るのもお気に入りでした。
テレビに現れるリスや鳥をじっと見つめています。

窓の外をバードウォッチングするときもパールとシャイアンはぴったりと寄り添い、じっと外を見ています。

シャイアンはパールに対してとても甘えん坊です。
パールの注意を引きたいとき、それがパールの食事中でも遠慮はしません。
シャイアンは水が飲みたいわけでもないのにわざわざこんなことをしてパールに甘えます。
パールは、そんなシャイアンを嫌がったりもせず受け止めてくれます。

パールのシャイアンに対する可愛がりようは徹底しています。
シャイアンがどんなに抵抗しても、押さえつけてでも隅から隅まで毛繕いをします。
パールはシャイアンの爪の汚れも見落としません。

成長したシャイアンはパールと同じサイズまで追いついています。
今も変わらず、2匹は完璧な親友です。

そんな2匹の影響かジェニーにも変化が現れているようです。
ほかの猫に興味を示さなかったジェニーでしたが、最近、パールやシャイアンと一緒に過すことも多くなっているようです。
仲のいいパールとシャイアンが楽しそうにしているので気になっていたのかもしれません。
エイミーは3匹の今後をとても楽しみにしています。

別々にお世話をした2匹が完璧な親友としてしあわせに暮らしていることも、2匹を見守るエイミーが喜んでいることも私にとってこの上ない幸せです。