子猫を見つけた辺りは交通量が少なく、5km先まで民家が8棟しかありません。
私がここで動物を見つけるのも初めてのことではありませんでした。
14年間家族として暮らし、少し前に亡くなったクスクスという猫もこの辺りで保護しました。
捨てられた犬や猫がさまよっているところを通りかかるのはよくあることです。
そういうときはすぐには近付かず、もし走ってきたら家に迎えるか引き取り手を探します。
もし逃げたら、地元の動物シェルターに連絡して保護してもらうように頼んでいます。

小さな子猫は車を停めるとすぐに走ってきました。
モジャモジャに絡み合った毛が、肋骨が浮き出るほど痩せた身体に張り付いていました。
子猫は私たちに出会ったのがよほど嬉しかったのか、ひっきりなしに鳴いて撫でるように催促しながら甘えてきました。
とても人懐っこい子猫です。

ずっとおしゃべりをする子猫をトビーとバーリーと名付け連れて帰りました

家に着くと、お腹を空かせているバーリーにキャットフードをあげたのですが、長い間何も食べることができなかったようでうまく飲みこむことができませんでした。
ドライフードを水でふやかしてあげると夢中で食べました。

バーリーの身体は絡み合った毛にたくさんのノミがついているのが分かりました。
シンクにお湯を溜めてお風呂に入れました。
洗い流してもノミが完全に落ちなかったので、ピンセットでつまんでは捕っていきましたが、全部を取り除くまでに数日お風呂を続けなければなりませんでした。

きれいになったバーリーはフワフワの子猫でした。
彷徨っていた間とても心細い思いをしたのでしょう、いつも誰かの膝の上にいて決してひとりになろうとはしませんでした。

動物病院へ連れて行くと、獣医師は歯を見て少なくとも生後6~7か月だと言い、私たちは驚き、信じられませんでした。
バーリーの大きさから3ヶ月くらいだと思っていたからです。
バーリーは長い間、満足に食べられず栄養失調になっていたのです。
とても心が痛みました。

バーリーが家族に加わって3ヶ月が過ぎました。
順調に体重を増やしている彼女は、さらにフワフワで華やかさを増しています。

バーリーは私たちの家族として、十分に暮らしを楽しんでくれているようです。
先に暮らしていた保護猫のキノア、保護犬のベラ、ミュンスターレンダ―のマイカともうまくやって一緒に遊んでいます。

バーリーを見つけた日の前日、私は娘とこんな会話を交わしていました。
娘が私にこう尋ねました。
『シェルターで猫を見つけてもいい?』
私はこう答えました。
『本当に必要な時が来たら、猫の方からやって来るよ。』
そしてバーリーと出会いました

この家で一緒に暮らす猫や犬達が、のびのびと楽しそうに暮らしている姿は私たちにとってとても幸せなことです。

バーリーはこれまでで一番甘く小さな猫です。
これからも私たちの膝を温め、家族に愛され続けるでしょう。