私たちは最初、Pが4匹の中でも特に小さいことに気付いていませんでした。
なぜなら4匹ともとても小さく生まれたからです。
しかし、他の3匹との違いはすぐに現れました。
ピーナッツ、通称Pと名付けた最も小さな子猫は、ポプラからミルクを吸うことができずにいました。
日に日に大きくなる兄弟たちに比べ、Pは一向に大きくなれませんでした。
私たちはPが死んでしまうのではないかと心配でたまりませんでした。

動物病院へPを連れて行ったとき、獣医師は長い間、Pの体重を記録できませんでした。
Pは小さすぎました。

動物は何か欠陥のある子を育てようとしないものですが、ポプラは違いました。
ポプラが子猫たちを家の中で運ぶとき、彼女は一番にPを運んでいたのです。
ポプラは我が子の中で最も小さなPを大事にしました。

私はそれまで子猫を飼ったことはなかったし、ペットを飼ったこともありませんでした。
でも、ポプラと同じで生き延びる見込みがないと言われてもPを諦めることはできませんでした。

子猫たちの目が開き始めた頃、Pには生まれつき右目がなく、鼻の右側の一部が欠け、それが上顎まで続いていることがはっきりしました。
Pがミルクをうまく飲めなかったのはそのためでした。
子猫用のウェットフードを食べられるようになるまでに、Pは兄弟の半分しか大きくなれませんでした。

でも、自分たちと少し違うPを兄弟たちは決して仲間はずれにはしませんでした。
そしてPは体が小さい以外、幸いにも健康上には何の問題もありませんでした。

Pが大きくなるにつれ、彼女の右下の歯の1本だけが異様に大きくなりました。
牙のように大きくなった歯のために、Pは口を完全に閉じることができませんでしたが食べることには何の問題もありませんでした。
私と夫は、Pの独特の顔立ちがとても可愛らしく思えました。
そして今まで見たことのある猫の中で、最も甘い性格だと思っています。

兄弟たちにそれぞれ引き取り先が決まり、新しい家へ旅立って行きました。

成長したPは今でもポプラよりずっと小さいまま、2歳になっても体重は1.8kgです。
小さいけれど元気いっぱい、いつも楽しそうなPは私とも友情をはぐくんでくれました。
Pは毎晩夫の肩に座って夕食の料理をする私の様子をずっと見ています。
夫もPを肩に乗せる時間をとても楽しみにしています。

Pは家の中で私を見つけると足元に座り、私をじっと見詰めます。
そしてキャットフードの入った彼女のボウルに向かって走り、そこで私に撫でてもらうのが本当に好きなのです。
Pは私をボウルのところまで連れて行くことが好きなのです。
何が起こるのか分かっていても、私はPのお気に入りにいつも付き合ってしまいます。

最近、私たちはフィービーという猫を家族に迎えました。
フィービーは生後6か月で、2歳になったPを大きさでは追い越してしまいました。
Pとポプラはフィービーを温かく迎え、Pとフィービーは本当の姉妹のように仲良くなったのです。

Pについて『助ける価値がない』と言われたことも一度ではありませんでした。
でも、私はPとの出会いこそ自分の人生で最も恩恵を受けた出会いだと思っています。
生まれつき大きな困難を抱えていたにも拘らず、精一杯生きるPの姿に、私と夫はたくさんの笑顔をもらってきました。

Pをずっと大事に育ててきたポプラは、今でもPに愛情を注いでいます。
私たちはPがここまで成長できたのは、絶え間ないポプラの愛情があったからだと思います。
私たちがポプラを迎えたあの日、想像もできなかった幸せをポプラとPの親子はもたらしてくれました。