2007年9月12日、午後2時を回った頃でした。

小猫に追いつくと車を停め、後部座席のドアを開けましました。
何とかそこに子猫を追い込もうと思ったのです。
早く捕まえなければ車に轢かれそうだったので、他に思いつく方法はありませんでした。

子猫にゆっくりと近付き、車に追い込むことができました。
親類の家に着くまで子猫は後ろのシートの下に小さくなって隠れていました。

用事を済ませて車に戻り、乗せていたキャリーケースに入れようと思いました。

シートの下から引き出そうとすると、子猫はマットに爪を立てて必死に抵抗しました。

キャリーケースの中に入っても、子猫は私を怖がって爪を立て、牙をむきました。
情けないことに気の小さい私は、子猫とはいえ、鋭い歯が並んでいる口の中を見てちょっと怖くなりました。

友達のカイルルに子猫の話をして、彼の家で世話をすることにしました。

私は数人の仲間と助けの必要な猫を見つけては世話をしています。
カイルルも仲間のひとりで、彼の家には子猫と同じくらいの猫がいます。

カイルルの家まで20分ほどかかります。
キャリーケースの中の子猫を覗き込むと、まだ私を威嚇してきました。
でも
子猫の目はこれ以上ないくらい大きく見開き、耳は完全に寝てしまっていて、不安と恐怖に必死に耐えているのが分かりました。
なんだか心が痛みます。

慰めになるかもしれないと思い、私のシャツを中に入れました。

カイルルの家に行くと、ちょうど猫たちの食事の時間でした。

猫たちはキャリーケースの中に興味津々さかんに覗き込んでいました。

カイルルの猫、マフィアとクリス、それにほかの猫たちにごはんをあげます。
マフィアはとても元気な子で、子猫より少しだけ年上のはずです。

カイルルはキャリーケースの中にもご飯と水を入れましたが、子猫は一番奥にいて私のシャツに隠れるようにじっとしていました。

仲間のニッキがしばらく子猫をそっとしておけとアドバイスをくれたので、暗くなるまで別の部屋にいました。

様子を見に行くとクリスとマフィアもついて来ます。
かれらと打ち解けることができれば子猫も淋しい思いをしなくてすむのですが・・・

子猫がオスなのかメスなのかも確かめていなかったのですが、オスならシンバ、メスならルカにしようとカイルルと名前を決めました。

2007年9月17日【Update】
カイルルの家にシンバの様子を見に行きました。
そう、子猫はオスだったのでシンバに決まりました。

シンバはまだキャリーケースの中にいました。
カイルルの話だと、外に出してもすぐにベッドの下に隠れてしまうそうです。
シンバはまだ怖がっていました。
でも、シンバはキャリーケースの外が気になり始めているようで、奥に潜んでいたのが戸口に座るようになっていました。

『外に出してみる?』
カイルルがシンバを抱き上げると、さかんに鳴いていましたが抵抗はしませんでした。

床に下すとやはり一直線にベッドの下に走って潜り込んでいきました。

シンバにはまだまだ時間が必要なようです。

ひとりぼっちだったシンバが、人間との暮らしに慣れるまで私たちはシンバを待ち、見守るしかありません。
カイルルの家では、彼の妹も猫たちの世話を手伝ってくれています。
同じ年頃のマフィアたちも力を貸してくれるはずです。

その後、シンバは自分の家と友人たちにゆっくりと馴染んでいき、やはりマフィアはシンバの良き友人になってくれました。

Update【Kitty Road Rescue - Updates 17Sep2007】【Simba and Mafia Boarding】