ネバダ州のあるシェルターに保護されたハーモニーとオリバーは、野良猫の過酷な暮らしのためにやせ細っていました。
保護されてすぐにハーモニーの妊娠が判明し、約1週間後自分にそっくりなヘブンを出産しました。

ラスベガスにある動物保護施設Homeward Bound Cat Adoptionsが3匹を引き取り、養育主のエレン・リヒテルさんの自宅でお世話をすることになりました。

ハーモニーは生後8か月未満で妊娠、そして初めての出産を迎えヘブンのお世話をどうしたらいいのか分かりませんでした。
養育主としての経験豊かなエレンさんは、ハーモニーに付きっきりで子猫のお世話の方法を教えることにしました。

ハーモニーはとても大事にして、リトル・ヘブンをずっと抱きしめたまま離そうとしませんでした。
エレンさんはハーモニーを手伝ってヘブンのお世話をしようとしますが、ハーモニーがいつもヘブンに腕を回して抱き締めているため、とても苦労したのです。

過酷な暮らしのためにとても痩せていたハーモニーでしたが、ヘブンにはミルクを与えることができました。
エレンさんはより確実にヘブンに栄養を摂ってもらうために、特別なサプリメントを与えて栄養補給をしなければなりません。
時間ごとのミルクもハーモニーが与える合間に補わなくてはなりません。
抱き締められたままのヘブンのお世話にはエレンさんの苦労が多かったようです。

ハーモニーがヘブンを離さないので、エレンさんは仕方なく、ハーモニーの頭を優しく遠ざけてヘブンのお世話をしなければなりませんでした。

エレンさんが苦労したのはそれだけではありませんでした。

ハーモニーはヘブンの傍を離れることを拒否し、ご飯やお水を置く場所に行こうとしないばかりか、トイレにさえ立とうとしなかったのです。
ハーモニーはひたすらヘブンの身体に腕をまわして抱きしめ、一切離れようとしなかったのです。

エレンさんはハーモニーの好物、子猫用のチキンフレーバーのウェットフードをお皿に入れてハーモニーの傍へ持って行きました。
それでも食べようとしない時には、スプーンで食べさせなければなりませんでした。
新鮮な水をハーモニーのもとへ運び、ハーモニーのすぐそばにトイレを置きました。
すると3日後、ようやくハーモニーはトイレを使うようになりました。

ハーモニーはいつでもヘブンが潜り込めるように体を開いた状態で横たわっていました。
そして常にヘブンの毛繕いをしてきれいに保ちました。

数日後、ヘブンは少しずつハイハイをして動き回るようになりました。
ハーモニーは辺りを動き回るヘブンから目を離しません。
ヘブンがわずか10数㎝離れただけで娘のもとへ駆けつけました。
そして、ヘブンが自分の傍にとどまっているときは相変わらず腕を回して抱き締めていました。

生後13日、ヘブンの目が少しずつ開き始め、遊びを覚えはじめました。
今までよりさらに活発に動き出しています。

ヘブンにたっぷりの愛情を注ぐハーモニーは、エレンさんの支えと熱心な教えを受けて優秀な母猫へと成長しつつありました。

幸い、ハーモニーの回復もヘブンの成長も順調です。
ヘブンの成長を待って母と娘は新しい家族を探し始める予定です。
一方、体力を回復した兄弟のオリバーは、去勢手術を受けるとすぐに新しい家族を探し始めることになっています。

過酷な野良猫の暮らしで体力を失いながらも妊娠していたハーモニーは、初めての出産で最愛のヘブンを授かりました。
徹底した溺愛ぶりは、失くした子猫の分までヘブンに愛情を注いでいるからかもしれませんね。

動画の中で、ハーモニーの凛としたママの顔と、時折見せるあどけなさの残る表情はとても魅力的です。
日に日に大きくなっているヘブンは、のびのびと成長しています。
この春、ハーモニーと愛する娘ヘブンを一緒に迎えてくれる家族が見つかるよう願うばかりです。