友人たちとドライブに出かけ、つい羽目を外してしまいました。

森の中を探検してみよう・・・幹線道路から森の中へ続く脇道へ入って行ったんです。

しばらくすると、次第に道が狭くなり後戻りできない状態になってしまいました。
森が深いのか頼りにしていたナビは、とっくに役目を放棄していました。

このまま前進して幹線道路へ出られるのか・・・ガソリンに不安があった私たちは徐々に焦り始めていました。

『こんなところに猫がいる!』

どこから現れたのか、いつの間にか進行方向に猫がいました。
しかも、私たちを誘導するように車の前を走りだしたのです。

勿論確信はありません。
猫はただ興味本位で前を走っているだけかもしれません。
でも、その時の私たちは切羽詰まっていました。

藁にもすがる思い・・・導かれるように後を追い始めました。

猫は時々、私たちを振り返って付いて来ているか確かめているように見えました。

とにかく後を追ってみるしかありませんでした。

猫が突然茂みの中に下りてしまいました。

先を見てもまだまだ深い森が続き、車のライトや灯りは見えません。

猫の気まぐれだったのだろうか・・・
私たちは不安で前進することもできません。

と、再び猫は走り出しました。

車がやっと通れるくらいのでこぼこ道を、猫は軽やかに走っていきます。

猫を信じるしかありませんでした。

猫の後を追ってずいぶん走ったところで、ガードレールが見えました。

猫はそのままガードレールをくぐって消えて行ったのです。
すると私たちの前方に、車道が見えました。

道に迷ったら動物が道案内してくれた・・・そんな話を海外の記事で見かけることがありますが、日本にもいるんですね。

でもまさか自分たちの前に現れるとは思ってもみませんでした。