2013年、ワシントン州アーリントンにある動物保護施設Purrfect Pals Cat Shelterの養育ボランティアの家でロージーは生まれました。
順調に成長したロージーは、すぐに新しい家が見つかり里親さんの家を旅立って行きました。

ところが、どうしてもオスの先住猫と馴染めなかったロージーは施設に戻されてしまったのです。
彼女は新しい家や環境に慣れるのに、少し時間がかかる子でした。

2014年の2月、幸運なことに別の新しい家族が現れ再び旅立って行きました。

ところが今度は、家族の孫娘がアレルギーを発症してしまい、仕方なく施設へ戻されてしまったのです。

家族に囲まれ、愛情を注がれることを望んでいたロージーは、2度も施設へ戻されてしまいとても淋しそうでした。

ロージーは自分にぴったりの家族と出会う3度目のチャンスを求め、施設の採用センターに移されました。

ロージーはちょっと寂しそうでした。
スタッフ達は猫のことを十分に理解していて、何よりロージーの個性を愛してくれる家族との出会いが訪れることを願い、彼女を見守りました。

ロージーはじっと待っていても向こうから出会いがやってくることは難しいと思ったようです。

ある日、ロージーは自ら行動を起こしました。

採用センターには、表の通りに面してガラス張りのスペースがあり、新しい家族との出会いを待つ猫たちが、行き交う人とガラス越しに触れ合うことができます。

ロージーはそこで後ろ足で立ち上がり、ガラスの上を歩くような動きをはじめたのです。

それは、通りの人にとってとてもインパクトのある行動でした。
通りを歩く人が立ち止まり、ロージーに注目するようになったのです。

地元のローカルテレビが、ロージーの行動に注目し、彼女の映像をSNSで配信すると、瞬く間にたくさんの人に共有されていったのです。

そして、ぜひロージーと直接会ってみたいと言うべリアンに住むロンさんご夫妻からの連絡を受け取りました。

ロンさんとベティさんご夫妻は、数年前にずっと一緒に暮らしてきた愛猫を癌で亡くし、それ以来次の猫を飼うことはありませんでした。

テレビ局のSNSでロージーの映像を見たロンさんは、すっかり心を奪われ、ベティさんに言ったそうです。
『見てごらん、うちにぴったりの猫がいるよ!』

ずいぶん長い間、猫を飼うと言わなかったロンさんの一言に、ベティさんはとても驚いたそうです。

採用センターを訪れたご夫妻は、猫との生活に十分な経験があり、ロージーの個性をとても理解してくれました。

ご夫妻は手続きを済ませると、ロージーのために新しいオモチャやベッド、トイレを購入し、満面の笑顔を浮かべロージーを抱きしめていました。

ついに、ロージーは夢を実現させることができたのです。

その後、ロンさんご夫妻の家で暮らし始めたロージーは自分だけに注がれる優しいまなざしと、たっぷりの愛情にとても満足しているようで今も幸せに暮らしています。

傷つくこともありましたが、決して理想の幸せを諦めなかったロージーは、文字通り、自分の手で完璧な永遠の家を引き寄せることができたのです。