私は使えなくなったスケートボードを何枚も張り合わせ、それから家具や小物を作っています。
カリフォルニアのロングビーチにある私の作業場に、1月のはじめに小さな黒猫が姿を見せました。

駐車場に止めてあるダンプの下で鳴いていた子猫は、私が声をかけるとすぐに近付いて来ました。

黒い痩せた子猫はとても大きな声で鳴いていました。
私が近寄っても怯える様子はありません。
私が差し出した手の匂いを嗅いで、指先に鼻を擦りつけてきました。

お腹が空いているのが分かりました。
私はキャットフードを買ってきて子猫にごちそうしたんです。

とても人懐っこい子猫だったので、近所の人に子猫を知っている人がいないか尋ねて回ったのですが、誰も子猫を知る人はいませんでした。

出会った瞬間から私を気に入ったらしい子猫は、私の首に前足を回して抱きついてきます。
私も子猫が手放せなくなり、一緒に暮らすことにしました。

その日から子猫と一緒の暮らしが始まりました。
私は子猫にグリズリーと名前を付けました。
生後1か月くらいの子猫がオスなのかメスなのか分からなかったのですが、強そうな名前にしました。
後日、グリズリーはオスだと分かりちょっとホッとしました。

グリズリーは私との暮らしを気に入り、すぐに馴染んでくれました。

私の店には木工用の大きな機械がたくさん並んでいますが、どれもかなり大きな音がします。
猫は大きな音を嫌がると聞いたのですが、グリズリーは騒音を全く気にしませんでした。
私が研磨作業をしているときは、私の肩の上に座ってずっと仕事ぶりを見て過ごすようになりました。

店内にはいろんなものが転がっています。
グリズリーは紙袋や箱、何でもおもちゃにしてしまいます。
彼は何でも一生懸命、一生懸命に遊び、段ボール箱で一生懸命昼寝をします。

グリズリーのお気に入りは重ねて貼り合わせたスケボーの加工過程です。
グリズリーは私の後を付いてまわり、研磨を始めると肩に飛び上がります。
今のところ肩の上から見ているだけなので助かっています。
グリズリーがいてくれることで、仕事の疲れも忘れてしまいます。

同業者が店に来たとき、グリズリーを肩に乗せてボードを研磨している私を見つけ、大笑いしていました。
彼の笑い声で振り向くまで機械の音で全く彼に気付いていなかったのですが、同業者の彼は大きな音に動じないグリズリーが肩にのってじっと見ているのを面白がっていました。

私のSNSをみて、私とグリズリーの絵を描いてくれた人がいました。
フォロワーの中で、グリズリーは私の店を象徴する存在になり始めています。
偶然見つけたグリズリーは、初対面の私を気に入ってくれ、黙々とひとりで仕事をしてきた私の暮らしに温かい風を吹き込んでくれました。
一緒に暮らし始めて1か月、グリズリーとの出会いを日々感謝しているところです。

*ジャスティンさんのカラフルな作品とグリズリーと一緒の作業風景は彼のインスタグラムをご覧ください。
https://www.instagram.com/epiclyajustin/【epiclyajustin】