偶然立ち寄った食料品店で、そこで働く人がとても小さな子猫を見つけたといって数人集まっていました。
でも、見つけた子猫を連れて帰れる人がいなかったので私が引き取ると言いました。
文字通り生まれたての子猫のお世話をするのは、とても大変なことは分かっていましたが、ひとりぼっちで見つかったという子猫を見ていると、やる価値があると思いました。

不思議なことに子猫に脱水は見られず、明らかにとてもいいコンディションでした。
ミルクを飲ませた子猫を小さなタオルにくるみ、私の心臓の近くにシャツに挟んで置きました。
人工飼育の赤ちゃんの場合、こうしてあげると眠りやすいのです。
温かいし、母猫に抱かれているようでしょう?

私は子猫をオリーと呼ぶことにしました。

現在のオリーを可愛がってくれる友人がいます。
しかし彼は、初対面のオリーを見て外国のネズミのようだと言っていました。

オリーは3日目くらいになると少し表情が出てきました。
ミルクを飲ませ、私の膝に乗せたオリーがとても幸せそうな顔をして眠っているように見えました。
お腹がミルクでパンパン、水風船みたいに膨らんでいました。

とても順調だったある夜、オリーの具合が悪くなり私は動物救急病院へ連れて行きました。
オリーには脱水症状が見られたのですが、処方してもらった薬で回復し、大事には至りませんでした。

ここ数日、オリーの目が少しずつ開いてきて、私は今か今かと待ち望んでいました。
12日目、ついにオリーの目は完全に開きました。
オリーが目を覚ましたときに見せるぼ~っとした表情が私は大好きで、私の妹もとても気に入っていました。

私は確かに忙しい毎日を送っていました。
だからいつもオリーに付きっ切りにはなれませんでした。
でも、昼食を取りに家に帰ったとき、料理をしたり、自宅で書類を作ったり、洗濯をするときはいつもオリーを彼のお気に入りの場所、私の心臓の近くに入れてできるだけオリーの傍にいられるようにしました。
オリーはお気に入りの場所でご機嫌でした。

オリーは少しずつ歩くことを覚え、ソファの下にもぐるのが大好きでした。
そしてそのソファの上でお昼寝をするのが大好きでした。
歩けるようになると、オリーは私の後をどこまでもついて来るようになりました。

さすがに2か月を過ぎてくると、オリーがお気に入りだった私の心臓の近くに抱き続けることが難しくなりました。
手のひらに収まっていたオリーは成長し、小さなタオルではくるめなくなりシャツの中に入れるのも難しくなりました。
オリーは代わりに私の肩に座ることを覚えました。
私が家にいるとき、オリーは片時も私から離れようとしませんでした。

オリーが3ヶ月を迎えた頃、私が足の手術を受け自宅で療養していたときオリーの存在はとてもありがたいものでした。

水槽にベタのレインボーがいます。
水槽の中を覗くオリーは真剣なまなざしをしていますが、オリーの目的はレインボーではありません。
オリーはときどき水槽の水を飲みたくなるようで、幸いレインボーには何もしようとしませんでした。

オリーは外に出ようとはしませんでしたが、窓の外にバードウォッチングをするのが好きです。

私はオリーを引き取った当初、彼が引き取り手を探せる時期が来るまで育て、ノーキルシェルターで新しい家族を探してもらうつもりでした。

でも、オリーは私の心臓の傍に居心地のいいお気に入りの場所を見つけ、いつしか私の心の中で大きな存在になっていきました。
成長したオリーはすっかり私の家族、大切な存在になっていました。
もうすでにオリーは私の大事な家族になっていたのです。

SNSに投稿したオリーの写真を見たある女性が、隣人が引っ越した後に見つけた生後2か月の子猫を連れて会いに来ました。
オリーが子猫を受け入れたので、私はライダーと名付けられた子猫をオリーの相棒として迎え入れることにしました。
私にもう1匹家族が増えました。

私はオリーに出会って子猫を育てる喜びを味わうことができました。
とても大変なこともあるけれど、とてもやりがいのある経験だったし、オリーはそれ以上の喜びをもたらしてくれました。
もっとたくさんの人にこの喜びを味わってほしい、私はそう願っています。