3日前、地方のシェルターに保護された妊娠中の猫が、上気道感染症を患っていて全く食べずに困っているといいます。
インディアナ州で保護活動をするHKKR(Here Kitty Kitty Rescue)のスタッフが、すぐにシェルターに向かい猫を保護しました。
ソフィアと名付けられた猫は喉に鬱血があり食べたものを飲みこむことができず、食欲を失っていました。

スタッフは1週間かけてシリンジで栄養価の高い食事を与えようとしましたが、ソフィアは食べてくれませんでした。
獣医師は食道にチューブを通し、そこから栄養を与えるのが最善だと判断しました。
そうすれば喉の腫れを迂回して、ソフィアとお腹の子猫に必要な栄養素を与えることができます。
獣医師はチューブを固定するために、ソフィアに赤いセーターを着せました。

1日5~6回栄養を取り続けたソフィアは、ゆっくりと回復の兆しを見せていました。
しかしそれでもソフィアは食べようとはしませんでした。
獣医師は出産を機に再びソフィアが食べるようになることを願っていました。

火曜日の夜、ソフィアは陣痛が始まり、4匹の子猫を出産しました。
ソフィアは子猫たちのそばを離れようとせず、夜通し子猫たちを抱きしめていました。

ソフィアの子猫たちは、4匹ともオスでした。

元気な子猫の姿を見たソフィアは、
子猫たちのために全力を尽くすことを決めました。

翌日、ソフィアは食道のチューブからではなく、自分でご飯を食べ始めたのです。
そしてそれは止まりませんでした。

獣医師は、ソフィアが子猫の姿を見れば子猫たちのために栄養を摂る必要を感じ、再び食べるようになるだろうと思っていたのです。
子猫たちの姿は、ソフィアが食欲を取り戻す大きな手助けになりました。

ソフィアが自ら食べる姿をみて、獣医師はその日のうちに食道のチューブを外しました。

すっかり健康を取り戻したソフィアは、その後も子育てに励み、4匹の子猫を立派に育て上げました。

養育主さんの家で新しい家族が現れるのを待っていたソフィアは、保護されたときと比べ、見違えるほどフワフワの輝くような姿に変わり表情も自信に満ちあふれていました。

2016年8月、ソフィアは優しそうなひげを蓄えた、新しいパパの家へ旅立って行きました。

一時は生きる意志を失いかけたソフィアは、我が子の姿に母親として目覚め、命の輝きを取り戻すことができました。
赤いセーターに込めた獣医師の願いは叶えられ、ソフィアの人生はより輝きを増しています。