不動産会社で働く男性が古い空き家になっている物件を見に行った時のことです。
その家の地下室に降りていくと母猫と3匹の子猫たちがいました。
そこはとても寒く子猫には辛い場所だと感じた男性は保護をするために地元の動物保護団体「ホームレス・アニマル・アダプション・リーグ」へ連絡を入れるとすぐにスタッフが駆け付けました。
しかし子猫たちは木箱の近くでじっとしていたため保護できましたが、母猫は逃げてしまいいなかったのです。
スタッフはしばらく母猫を待っていましたが、戻る気配がありませんでした。

子猫たちの体にはノミがいっぱい付いていたため、早速お風呂に入れてノミを全部取り、体をきれいに洗ってあげました。
そしてごはんをお腹いっぱいに食べて子猫たちのために用意した温かいベッドで眠りについたのです。

その日の夕方に母猫が地下室に戻って来るのではないかと思い、スタッフは保護するために再度空き家に行き捕獲器を設置しているところへ母猫が現れたのです。
逃げるのではないかと心配しましたが、ごはんを与えるとお腹が空いていたのか逃げずに食べ始めました。
スタッフは母猫を優しく撫でていましたが、様子を見ながらキャリーケースへ入れました。母猫は少し動揺したもののすぐに落ち着きを見せました。

施設へ戻ってきたスタッフは母猫と子猫を再会させました。
すると子猫たちは大喜びで母猫のそばへ駆け寄り甘えます。そして母猫は甘える子猫をギュッと抱きしめています。
お互い不安で会いたかったのでしょう。
最初のうちは母猫は人間を少し怖がっていましたが、今いる場所が安全でスタッフが優しいと分かるとゆっくりと心を開いていきました。

子猫たちは安心して母猫のそばにくっついて離れようとしません。
施設ではスタッフがこの親子にたくさんの愛情を注いでくれます。野良猫だったときは食べ物を探しに母猫が不在になれば子猫たちは寂しく不安だったことでしょう。
もうそんな思いはしなくてもいいのです。
この親子がいつまでも幸せに暮らせることを祈ります。