子猫を抱いているのは男の子です。
男の子の手の中で子猫は小刻みに体を震わせています。
近所で見かける野良猫たちは皆とても痩せています。
この子猫も痩せています。
家族はお世話をすることにしました。

お母さんがケガをしている右足に持っていた薬を塗ってあげました。
抱いている男の子は震えが止まらない子猫のことが心配でたまりません。
指先で子猫の頭を撫でてあげます。

お母さんが持ってきた毛布で子猫を包み、汚れている子猫の目の周りをきれいにしてあげました。
家族は子猫にクシルと名前を付けました。

1週間後、クシルは家族の傍で過ごすことが多くなっていました。
家族の傍なら、他の年上の猫からお昼寝を邪魔されることもありません。
家族はクシルがよく眠れるようになったとホッとしていました。

さらに1週間後、クシルは食欲が出て来てクシルより大きな猫たちと比べても、たくさんご飯を食べるようになっていました。
インドネシアでは、猫にお米や鶏肉を与えるそうです。
ボウルの中のごはんと格闘するクシル、小さなクシルにはちょっと飲みこみ辛いようです。
でも、2週間前と比べて見違えるほど力強くなりました。

家族の家には犬と保護された猫が1匹、家族として暮らしています。

元気が出てきたクシルは年上のメス猫と仲良くなりたくて何度も近付こうとします。
でも先輩の猫は、近付こうとするクシルをなかなか許してはくれませんでした。
しかし、クシルはどうしても先輩猫と仲良くなりたかったのです。
そんなクシルを先輩わんこは温かく見守り仲良くしてくれました。

ついに、先輩猫はクシルの根気強さに負けて彼女を受け入れることにしたようです。
クシルは姉のような先輩猫の傍から離れようとしませんでした。
お昼寝をするとき、クシルは先輩猫に抱きつき、いつも身体のどこかをくっつけようとしていました。

家族はそんなクシルたちを見守っていました。

離乳前の子猫を保護したとき、家族のワンちゃんはお乳をあげることもあるようです。
家族は、お母さんを中心に助けの必要な子猫たちのお世話をしてきました。
先輩猫との出会いは、クシルにぬくもりを与えてくれました。
家族と出会えて、クシルは幸運でした。