2010年夏、養育主のボランティアをしている母は4匹の子猫のお世話をしていました。
真夏のキャンプ場で保護された子猫たちは衰弱が激しく、母は昼夜を問わず懸命の看護を続け、その後3匹は新しい家族の家に旅立って行きました。
出会いに恵まれず1匹だけ残ったチャーリーに、母は私にこう尋ねました。
『チャーリーと一緒にいたい?』
私はすぐに一緒にいたいと答えました。

チャーリーは私がこれまで出会った猫の中で最も愛情深い猫です。
彼は私が仕事から帰ると、いつもドアまで駆け寄り後ろ足で立って抱きしめてくれます。
チャーリーはとても社交的で、子供たちや犬、初対面の人、とりわけほかの猫とすぐに仲良くなってしまいます。

チャーリーは現在、私の大事な仕事の上でなくてはならない存在として活躍しています。

2012年、私はずっとやりたいと思っていた、養育主のボランティアの活動を始め、ニューヨークに拠点を置くASPCA(動物虐待防止協会)に保護された2匹の子猫を育てることになりました。

ビッツィーとジルバを迎えた私は、チャーリーの反応を予想できず、2匹のお世話をバスルームで始めました。
2匹は人間に怯えて威嚇を続け、バスルームに入ると角の床に小さく固まり、私を近付けようとしませんでした。
チャーリーはすぐに2匹の存在に気付き、バスルームの中へ入ろうとしたのです。
2匹へ近付けずにいた私は、思い切ってチャーリーをバスルームの中に入れてみることにしました。
中に入ったチャーリーは、2匹に近づくとすぐに毛づくろいをはじめ、それですべてが変わりました。

私はバスルームのチャーリーと子猫たちを数週間にわたって見守り続け、信じられない光景を目にしました。
チャーリーは2匹に愛情を注ぎ、ほとんど本当の父親のように接していました。
子猫たちを気遣い、常にきれいに保ち、そして2匹が人間に慣れるのを助けました。

ビッツィーとジルバはチャーリーのことを大好きになり、不安や恐怖から解放されるにつれ大好きなチャーリーととても仲のいい私に次第に信頼を置くようになっていったのです。

チャーリーに愛情を注がれたビッツィーとジルバは、人間と暮らすための様々なことを学び、新しい家族を探すための準備を終え、それぞれ旅立って行きました。

私はこのとき、これこそ私とチャーリーの天職だと気付いたのです。
その後、チャーリーは5年の間に25匹の子猫に愛情を注ぎ、育んできました。
チャーリーは子猫に毛づくろいをしてあげるのも抱きしめることも大好きです。

特に特別なケアを必要とする子猫、障害やケガをしている子猫に対して、何をしてあげるべきか理解しているようで、そのお世話は子猫たちを魅了するほど優れていました。
視力を失った子猫や歩行に問題を抱える子猫、あるいは足の一部を失った子猫をお世話するとき、チャーリーは彼らがトイレを済ませるたびに子猫がきれいであるかを確認し、毎食後に子猫が顔をきれいにするのを助けました。

チャーリーはオス猫にも拘わらず、子猫のお世話をごく自然なことと捉えています。
保護された子猫たちの多くは孤児である場合が多いのですが、チャーリーは親猫の姿が子猫の成長を助けることを理解しているようで、授乳中の子猫を常にきれいにして、親猫の代わりを務めています。

孤立した子猫や特別にシャイな子猫の場合、チャーリーはより母性本能をくすぐられるようです。
チャーリーはそんな子猫たちと信頼関係を結ぶ人間にはできない方法を持っていて、子猫の社交性を育て人間と信頼関係を結ぶ橋渡しをしています。
チャーリーの存在が、子猫たちの社交性を育む上で大きく貢献していることは間違いありません。

チャーリーは生後間もなく辛い経験をしました。
それこそチャーリーが、子猫たちのお世話を始めた理由かもしれません。
彼自身がここに来る猫たちと同じ境遇だったからこそ、子猫たちを一番理解できる存在なのです。
チャーリーは子猫たちに自分と同じように家族から愛される存在になってほしいと願っているのです。

私は子猫たちに限界のない愛情を注ぎ続けるチャーリーを尊敬しています。
チャーリーは私の宝物であり、彼ほど貴重な猫は存在しないと思っています。