小さな猫の窮状に気付いた近所の住人たちが、次から次に現れて猫に声をかけています。
『穴を間違えちゃったの?』
そう思いますよね。

猫がハマってしまった穴の左手には、丸い輪が取れた穴があり、右手には柵が取れてしまったところもあります。

それにしても、一体いつからこの状態なのでしょう。
心配する住人が子猫を撫でようとすると、怯えた猫は体をこわばらせて威嚇します。

時間が過ぎるほど猫は疲れてしまいます。
住人たちは地元、ロサンゼルスのレスキュー団体、ロサンゼルス・デパートメント・オブ・アニマルサービスに連絡を取っていました。

到着したスタッフ達は、リングから首を抜くことを試し、もしできない場合はリングを切ることも視野に入れています。
しかし、穴の大きさは思いのほか小さく、簡単に抜けるとは思えません。
しかも、人が集まり、物々しい雰囲気の中で猫は怯えて興奮しています。
スタッフは猫を安全に助けるために、獣医師に協力を求めました。

到着した獣医師は、スタッフの救出プランについて説明を受け、猫に鎮静剤を打ちます。

猫がおとなしくなったところで獣医師が頭の方、スタッフが身体の方へまわり首の周りに鉱物油を垂らしました。
獣医師が首の状態を確かめながらスタッフに指示を出していきます。

獣医師は何度も押したり引いたりを繰り返し、スタッフにも細かく指示を出しています。
頭の向きを変え、また戻し・・・細い猫の首が一段と長く見えます。

3人がかりで少しずつ、押したり引いたりを何度も繰り返してようやく猫の首が抜けました。
『みなさん、抜けましたよ!』
スタッフの声に住人から歓声が上がりました。

それにしても見るからに抜けにくそうな小さい方の穴を選んでしまったのでしょう?
慌てていたのか、あえて選んだのか定かではありませんが、意外とチャレンジャーな猫かもしれません。
いずれにしても、住人を巻き込む騒動に発展してしまいました。

猫はこの後地元の保護施設へと運ばれ、新しい家族の募集が始まりました。
穴は抜けられなかったけれど、親切な近隣住民のおかげで新しい家族と出会うチャンスに恵まれたようです。
猫を迎えてくれる家族が一日も早く見つかるといいですね。