鳴き声で小猫だと分かりました。
子猫はまだへその緒が付いたままで、目も開いていませんでした。
ずっとミャアミャア鳴いていました。
私は急いで仕事着のシャツを破いて帽子でベッドを作り、子猫をそれに寝かせて道具箱の上にそっと置きました。

私は助けてあげたいと思いましたが、どうしたらいいのか分かりませんでした。
そこで動物病院で働いている友人に、お世話の方法を教えてほしいと電話をかけました。
友人の説明を一通り聞くことができ、電話を切った私は早速行動に移りました。
仕事をいったん中止し、まだどこかに子猫や母猫がいないか確認したのですが、他に猫の姿はありませんでした。

私は仕事を切り上げ、ペットショップへ行き、子猫用のミルクと哺乳瓶を購入しました。
その足で友人の勤務先である動物病院へ回り、ミルクの与え方やお世話の方法を詳しく聞きました。
自宅に戻った私は、段ボール箱に毛布とタオルを入れて子猫用のベッドを作りました。
私の妻はインターネットで、ひとりぼっちの子猫の育て方についてありとあらゆる情報を集め、子育てのプランを組み立ててくれました。
そして私たちは小猫にムーギ―と名前を付けました。

次の日、私たちはムーギ―を動物病院へ連れて行き、健康状態を診てもらいました。
ムーギ―には時間ごとのミルクを与えなければならないので、私は彼女を連れて仕事場へ通いました。
もちろんお風呂も入れてあげます。

ムーギ―がミルクを飲むたびにエネルギーを蓄えていくのが分かりました。
仕事をしながらムーギ―にミルクを与えお世話をするのはとても大変でしたが、私は疲れを感じませんでした。
ムーギ―は私が仕事をしている間、殆どの時間を私の傍で眠って過ごしました。

そして2週間後、ムーギ―の目が開きました。
愛犬ともうまくいって、一緒に昼寝をする仲になりました。
愛犬と並んで昼寝をするムーギ―は、私の肩手に収まっていた2週間前とは比べものにならないくらい大きく成長しています。

思いがけない出会いをした私たちでしたが、ムーギ―はすでに私の親友になりました。