子猫は、ローマ神話に登場する前後ふたつの顔を持つ神、ヤヌスに似ていることから「ヤヌスの猫」と呼ばれる非常に珍しい先天性疾患、頭蓋顔面の重複を持って生まれていました。
頭蓋顔面の重複は脳を変形させたり、食べたり呼吸したりするのを困難にする可能性が高く、多くの場合、死産であったり生後間もなく亡くなることが多いようです。
しかし、この子猫は違ったようです。

懸命に生きようとする子猫を目の当たりにして育てる決心をした人間のママは、子猫をベティ・ビーと名前を付け時間ごとのミルクを与え、お世話を始めました。
ベティ・ビーはふたつの口からミルクを飲むことができます。
ミルクはふたつの口からひとつの胃へ運ばれているのです。

ところが、ふたつの口を持つベティ・ビーにミルクを与えることはかなり難しいことでした。
ふたつの口に同時にミルクを与えるために、人間のママは、チューブを使って飲ませることを思いつきました

人間のママに愛情を注がれ、ミルクをたくさん飲むことができるベティ・ビーは日々成長を続けています。
そして顔が二つあること以外、ベティ・ビーは普通の子猫と変わりありませんでした。
生後6日目にはベティ・ビーの目が開き、這い這いを始めました。

生後9日目(12月21日)のベティ・ビーの体重は173g。

人間のママは順調な成長ぶりにとても満足していました。

人間のママが膝の上に乗せると、ベティ・ビーは膝をよじ登ります。
お腹いっぱいにミルクを飲み、お昼寝をします。
友人たちのリクエストに推されたママによってファンページが開設され、ベティ・ビーの元気な姿は世界中の人々を魅了しています。

生後11日(12月23日)の体重は200g。
わずか2日で27g体重を増やしているベティ・ビーです。

マサチューセッツ州には2014年まで15年を生きたヤヌスの猫、フランケンルーイーという猫が存在しました。
動物病院で看護師をしていた女性が、安楽死させるために連れて来られた頭蓋顔面の重複の子猫を引き取り、家族として暮らしていたそうです。
フランケンルーイーは、生後3ヶ月頃からフランケン側の口から固形のご飯を食べられるようになり、その後大きな病気をすることもなく散歩を愛して暮らしていたそうです。

ベティ・ビーの人間のママとパパはできるだけ長くベティ・ビーと一緒に過ごしたいと願い、一生懸命にお世話を続けています。
フランケンルーイーは女性と出会い、愛情を注がれて人生を全うしました。
ベティ・ビーも人間のママとパパとの出会いに恵まれ、たくさんの人がその成長を楽しみにしています。

『今のところ彼女はとても順調ですが、もう少し大きくなったら状態を確認するために動物病院でスキャンしてもらおうと思っています。』
人間のママはそう話しています。