ミリーは私の知人の家で生まれ、離乳を終えた頃私の家族に加わりました。
生後間もなくミリーは発作を起こすようになり、動物病院で検査を受けた彼女は、心臓に4つの奇形を持つファロー四徴症という先天性の疾患をもっていることが分かりました。
発作は痙攣を伴い、発作が長く続けば最悪の場合死に至ることもある重い病気です。
獣医師は半年も生きられるか分からないと言ったそうです。

ミリーは発作のないときは兄弟と一緒に元気に遊んでいました。
ミリーはとても甘えん坊で兄弟や家族に囲まれているのが大好きでした。
長く生きられないかもしれないと言われた彼女でしたが、普段のミリーは兄弟と一緒に遊び、普通の猫と何ら変わりはありませんでした。
自宅で猫を飼っていた私は、知人からミリーを譲り受けることにしました。

生後1か月を迎えたミリーは、平均より少し小さな体をしていました。
ご飯のボールよりも小さなミリーは、旺盛な食欲でたくさんご飯を食べました。

ミリーに首輪を買ってあげたのですが、体の小さなミリーには少し大きすぎました。
ミリーはぶかぶかの首輪が気にいりませんでした。
でも大丈夫、ミリーはゆっくりだけど確実に成長し大きくなっていました。
ぶかぶかの首輪もすぐにジャストサイズになります。

成長するにつれ、ミリーは息切れを起こすことが多くなりました。

そして、獣医師が言った6か月をミリーは無事に迎えることができました。
ミリーは大きすぎたご飯のボールを、ちょうどいいサイズに使えるようになっていました。

半年を無事に乗り切ったと喜んでいたのも束の間、ミリーが激しい息切れに襲われ、数週間、何度も発作を繰り返す状態が続きました。
私たち家族が最も心配した夜を越えたとき、シリンジで水を飲ませてあげました。
すると、少しずつミリーの状態が安定し始めたのです。
ミリーは苦しい数週間を耐え、回復に向かいました。

我が家にはクライドともう1匹、ミリーより年上の猫がいます。
先住猫たちは、ミリーのことをよく理解していて彼女が我が家に来た時からミリーをいたわってくれました。
特にクライドはミリーに寄り添ってミリーに温かさを与えてくれました。
ミリーもクライドを特に慕い、彼が外へお散歩にでていると窓辺でクライドの帰りをじっと待っているミリーの姿が見られました。

そしてミリーは1歳を迎えました。
幾度となく襲う発作を乗り越え、ミリーは生きようとしています。

小さなミリーに出会ったとき、私はミリーに生きたいという強い意志を感じました。
私は、ミリーを支えたいと思い、クライドたち我が家の猫たちも力を貸してくれています。
ミリーが生きていることは小さな奇跡、ミリーの意志とそれを支える猫たちの起こした奇跡だと思っています。