水浸しの道路を走り、ビックリーロードとティマルグローブの交差点に差し掛かったときです。
増水している排水路にもがくように動くものが見えました。
よく見るとすぐに猫だと分かり、マットが車を飛び出していきました。

マットが猫を引き上げ、急いで車に戻ってきました。
排水路の水位がどんどん上昇していて、もう2~3分遅かったら猫はそのまま流されていたところでした。
猫は車の中でガタガタと震えずっと鳴いていました。

猫を動物病院へ連れて行くと低体温でとても危険な状態だと言われました。
獣医師の診察を受ける間、スタッフが猫を抱きかかえていました。

さっきまでの恐怖と寒さのために、スタッフに抱かれた猫は腕にしがみついていました。
スタッフは診察を終えた猫に体温を正常に戻すための温かい毛布を持ってきました。
さらに、保温のために小さなセーターの付いた上着を着せてあげたのです。

身体が乾いて温められた猫は震えが止まりました。
ようやく落ち着くことができたようです。

スタッフに撫でられると喉をゴロゴロ鳴らし始めました。

猫にはマイクロチップが見つかっていました。
スタッフがすぐに連絡を取ると、受話器の向こうで飼い主さんが大喜びしていたそうです。

猫の名前はリリー。
リリーは集中豪雨の中をお出かけしてしまったらしく、飼い主さんはとても心配していたそうです。

溺れかけていたリリーを見つけることができてとても幸運だったし、飛び出して行ったマットも正しかった。
リリーが無事に飼い主さんのもとへ帰れて、すべてハッピー・エンド!
私はとても満足しています。