チャーリーが私たちの運営する動物保護施Happy Tails Farm Sanctuaryにやって来たのは、2016年のクリスマスの頃でした。
彼は生後間もなく母親を亡くしてしまいました。
飼い主の農夫は、母親のいない彼を育てる気はなく、彼の引き取り手を探していました。

我が家にやって来た子羊を私たちはチャーリー・ブラウンから取って、チャーリーと呼ぶことにしました。
チャーリーは間違った去勢のためにひどい下痢を繰り返し、とても衰弱していました。
体力を回復させた後手術が必要だったチャーリーに、私と夫は交代で付きっ切りの看病をしていました。
しかし、チャーリーの状態は一向に好転せず一進一退を繰り返していたのです。

そんな時、私たちは自宅前の溝に小さな子猫を発見し保護しました。
子猫は生後約1か月、なぜ子猫がたった1匹でそんな場所にいたのかは分かりませんが、体を温めるとすぐに元気を取り戻してくれました。
私と夫は子猫をドラと呼ぶことにし、我が家の家族に迎えました。

こうしてドラとチャーリーは、我が家で出会うことになったのです。

初めて会ったチャーリーとドラは、お互い同じような境遇のせいか、すぐに打ち解けました。
そして、付きっ切りでチャーリーの看病をする私たちの傍らには、いつもドラが一緒に寄り添うようになりました。
ドラは一時もチャーリーから離れようとしなくなり、寝るときもずっとそばに寄り添うようになったのです。
するとそんなドラに応えるかのように、チャーリーの容体が少しずつ回復の兆しを見せ始め、体力を取り戻していきました。

チャーリーが手術のための入院を終え帰宅したとき、ドラはチャーリーを玄関まで走って出迎えました。
そして、チャーリーが目を覚ましてドラと遊ぼうとするまで、チャーリーのケージの前でずっと待ち続けていたのです。

術後、順調に回復したチャーリーは、ずっとドラと寄り添い、ドラはまるで大きな弟のお世話をする姉のように見えました。

2匹は種の違いを乗り越え、お互いに相手を理解し、お互いに支え合っているように見えました。
チャーリーの回復と2匹の絆は、私たちの取ってこの上ない喜びを感じさせてくれました。

次第に健康を取り戻し、順調に成長を続けたチャーリーは少しずつほかの羊たちとの生活に慣れるため、外の時間を持つようになりました。

ドラは迷わずチャーリーを追って、羊たちの棲家へも出かけるようになりました。
羊小屋のチャーリーのベッドの中には、我が物顔のドラの姿を見ることができました。
彼女はチャーリーにならい、干し草を前脚にとって一緒にごちそうになっていました。

犬達と元気に走り回るチャーリーは、生死を彷徨っていた弱々しい姿からは想像もつかないほどたくましく成長しました。

すっかり健康を取り戻したチャーリーは、羊小屋での生活を送れるようになり、私たちと暮らすドラは、毎日チャーリーのもとへ通うのが日課となっています。
たとえ、住む場所が別々になっても2匹の絆に何ら変わりはありませんでした。
チャーリーとドラは、以前と変わらず羊小屋で一緒の時間を過ごしています。

生後間もなく母親を亡くし、飼い主にまで見放されたチャーリーは、病に倒れ生きる希望を失っていました。
同じ境遇のドラと出会い、ドラの温かく献身的な友情を得てチャーリーは再び希望を見いだすことができました。

私たちは、彼ら動物たちの純粋で真摯な姿に多くを学ぶことができます。
チャーリーとドラは、たとえ種は違ってもお互いを理解し思いやることの大切さを教えてくれました。

ドラは今日も、羊小屋に向かって出かけて行きました。