『母猫に置き去りにされていたところを保護してきたばかりなの。
さっきからずっと鳴いているわ。』
子猫は生後3週、ひとりぼっちで脱水状態でいるところを保護されたそうです。
子猫は小さな体に似合わないとても大きな声で鳴いています。
私は子猫の前から立ち去ることができませんでした。

大人の猫を・・・、そう思ってシェルターを訪れた私でした。
でも、その子猫は誰かのお世話が必要だし、誰かが現れるまでずっと鳴き続けるような気がしました。
私は当初の予定を変更、その子猫を引き取ることにしました。

自宅に連れて帰った子猫にご飯をあげると、鳴くのを止めていた子猫は安心したのか小さく丸まって眠りにつきました。

私は子猫をバシと呼ぶことにしました。
バシは痩せっぽちに似合わず食欲旺盛で、彼のお皿はいつも洗ったようにきれいになりました。
初めてドライフードをあげたとき、一生懸命食べるバシ。
ご飯を食べているバシはいつも真剣です。

食後のバシは、眠くなると私のどこかに体をくっつけて眠りました。
小さなバシは誰かのぬくもりがあると安心して眠ったのです。
バシは、私との生活をとても気に入ってくれたようです。

旺盛な食欲で順調に体重を増やしていったバシ。
私が買ってくるオモチャで遊んでくれるのが嬉しくて、ついついいろんなものを買ってしまいました。

バシの足と尻尾は細くて長く、私はそれがとても気に入っています。
バシは私が買ってあげたはじめてのベッドでお腹を見せ、微笑んだまま眠っています。
ベッドを買ってあげたときは、埋もれてしまうくらい小さかったバシは、4か月でこんなに大きくなりました。

私が本を読んでいると、ほったらかしにされないようにやって来るバシ。
私が何に集中しているのかを確認したいのです。
バシは私と一緒に読書を楽しみたくて離れようとしません。

私と暮らし始めて6か月。
ついにバシは、ベッドからはみ出すくらい大きく成長し、カバーはバシに破られてしまいました。

バシの大きな鳴き声に引き付けられた私でしたが、正直、あまりカワイイとは思いませんでした。
でも、一緒に暮らしてきたバシに私はどんどん夢中になりました。
バシの長くて細い足と尻尾も、彼のホルスタインみたいな模様も、相変わらず大きな鳴き声も・・・全部!
小さなバシをカワイイとは思えなかったけど、彼に一目惚れした私は間違っていませんでした。