自宅で猫と犬を飼っている私は、子猫に自宅にあったウェットフードをあげました。
子猫はよほどお腹を空かせていたらしく、必死にかぶりついていました。
辺りを見回してみましたが、ほかに猫は見えません。
近所の人に子猫を知る人もいませんでした。
子猫の汚れ具合からすると、1匹でいたようです。

お腹を満たした子猫は、その場を離れようとはしませんでした。
子猫の目は目ヤニがひどく、炎症を起こしているようです。
私はそのまま放っておけなくなりました。
とりあえず、子猫を動物病院へ連れて行くことにしました。

子猫を見た獣医師はまず子猫の身体をきれいにしました。
子猫はおびただしいダニとノミに覆われていました。
獣医師は、子猫が生後2か月から2か月半だと言います。
身体を洗い流してもらう間、子猫は怯えるでもなく気持ちよさそうにしていました。
目をきれいにしてもらった子猫を、その日私は連れて帰ることができませんでした。

3日間、子猫は動物病院に入院することになったのです。
抗生物質の点眼と、寄生虫の駆除、獣医師は子猫に必要な治療を施してくれました。
そして3日後、私は子猫を迎えに行きました。

子猫のケージの前に行くと、子猫は私を覚えていました。
ケージに手をかけ、嬉しそうに摺り寄って来て鳴きました。
すっかり良くなった目は、キラキラと輝いています。
3日前、薄汚れていた子猫は見違えるほど元気できれいになっていました。

自宅の近所に猫を助けては自宅でお世話をしている老夫人が住んでいます。
すでに自宅に猫と犬を飼っている私は、その夫人に子猫の話をしました。
老婦人は私に『その子を連れていらっしゃい。』そう言ってくれました。

老婦人の家には、私が助けた子猫と同じくらいの子から大人の猫まで、たくさんの猫が飼われていました。
老婦人は、子猫たちに愛情を注ぎ、どの猫ものんびりと過ごしていました。
私が子猫を連れて行くと、彼らは快く子猫を迎え入れてくれました。
子猫は、安心して暮らせる家で暮らし、お腹を空かせることはなくなりました。

子猫は、すっかり夫人の家の暮らしに慣れたようです。
婦人に甘える子猫はとてものびのびとしていました。
私は子猫を受け入れてくれた夫人に感謝しかありません。