現場に向かった動物保護団体ローウェルTNR連合のメンバーは、唖然としていました。
知らせをくれた住人たちの言葉通り、野良猫はまるで油と埃に固まったマットのような毛を背負っていたのです。
不快感に苦しみ歪んだ表情の野良猫は、とてもお腹を空かせていました。

保護団体のメンバーは、野良猫たちに避妊手術を施し住んでいる地域へ戻す活動をしていました。
彼らはその野良猫を安全に保護するために、トラップを使うことにしました。
保護された野良猫は、虫歯が多く治療が必要だったこともあり、私たちの保護施設Merrimack River Feline Rescue Societyへ野良猫を託したのです。

私たちは野良猫をフリスビーと呼び、治療とお世話を始めました。
伸び放題で絡み合った毛を刈り、虫歯の治療を終えたフリスビーは痛みと不快感から解放され、たった1日で全く別の猫に生まれ変わったようでした。
彼本来の姿を取り戻し、お腹いっぱいにご飯を食べたフリスビーは、喉を鳴らして私たちに感謝の気持ちを伝えてきたのです。

とてもフレンドリーなフリスビーに、施設のスタッフたちが心を奪われるのに時間はかかりませんでした。
新しい家族を探すのに十分なフリスビーに、私たちは早速里親さんの募集を始めました。

すると、カーリーさんという女性からフリスビーを家族に迎えたという申し出を受けました。
こうしてフリスビーは7月のはじめにカーリーさんのもとへ旅立って行きました。
カーリーさんの家で暮らすフリスビーは、早速お気に入りの椅子を見つけたようです。

絡み合った毛を刈っていたフリスビーは、生えそろったフワフワの毛に包まれ、窓辺のお昼寝を楽しんでいるようです。
『私は個人的に猫を飼ったことがありませんでした。フリスビーとの出会いがどれほど幸運だったか・・・。私はフリスビーを助けて下さったすべての人たちにとても感謝しています。』

目を疑うほど汚れ、痛みに耐えながらお腹を空かせていたフリスビー。
フリスビーは、彼を放っておけなかった親切な住人たちの一報をきっかけに幸せをつかむことができました。
私たちにとって、フリスビーのフワフワな姿と、幸せそうな寝顔が最高の恩返しになっています。